いくらでも 待てます|漫画『波うららかに、めおと日和』第6巻
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大晦日。
なつ美は、瀧昌がみんなと一緒の年末年始は久しぶりだ、ということを郁子から聞く。
それまでは、柴原夫婦の邪魔になるから、と言って挨拶をしたら宿舎や艦で過ごしていたらしい。
それを聞いた なつ美は
それから、柴原夫婦と一緒に年越し蕎麦を作り、家へ戻ってからは日が変わるまで起きて… のはずが、することもなく、なつ美はウトウトし始める。
何とか起きていようとするなつ美に瀧昌は
紙を用意し、マスを割り、さて何の双六にするか、となるが令嬢の双六を想像する なつ美と、進軍の双六を想像する瀧昌とでは、内容が合わない。
では、2人の共通の話題で… ということで、結婚してからこれまでの双六を作ることに。
マスを埋めながら、これまでの結婚生活を振り返る2人。
まだまだ短い結婚生活のたくさんの思い出を振り返りながら。
どうするかな、と悩む瀧昌に、なつ美が「大丈夫ですよ」と答える。
こうして、時間は、いつの間にか新年を迎えようとしていた。
深見さんと芙美子さんがあっ!
双六で今までの結婚生活を振り返るシーンでは。
気がつけば、随分2人の雰囲気って変わったなぁ、と思わずしみじみ。
あと、昔ながらの人付き合いも良いなぁ、と。
私自身はそういうタイプではないし(苦手、というより気が回らない)、実際にそうなったら文句ばかりなのかもしれないけど。
年末からお正月にかけての、イベントを楽しみながら、誰かに会って、意外な一面を見て… みたいなのは良いなぁ、と。
そして!
そして、よ!!
深見さんと芙美子さんが遂にお見合いを!!
お見合いでも繰り広げられる2人の舌戦は面白い。
なつ美と瀧昌の初々しい感じと対象的でストーリーの良いスパイスになってるわよね。
でも、お見合いで出た芙美子さんの仕事を辞める(辞めて欲しい)話は複雑。
深見さんは自分の両親を説得するから、と仕事を辞めたくないと思っていた芙美子さんの気持ちを汲んでくれてる。
でも、仕事は辞める、嫁の仕事がタイピストを片手間に出来るほど甘くない、と知っているから、という芙美子さんの言葉もわかる。
今までのストーリーがなければ「芙美子さんに仕事を辞めろだなんて!」って思っちゃうけど、これまでの なつ美の生活とかを見てしまうと、当時の生活では家のことだって相当な労働なのよね。
今はボタン一つで機械がやってくれることを、手作業でしなくてはならない。
それが合う人も合わない人もいることを考えれば。少なくとも「選べる余地」があるだけ、良い時代になった、のかな。
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