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こいつらしく生きていける場所があれば…|漫画『光が死んだ夏』第4巻
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これまでの感想はこちら。
殺しても、死なないヒカル。
ヒカルとよしきは、以前の光が残していたメモを頼りに「ノウヌキ様」とは何かを調べることにした。
ボケてしまった光の祖父にそれとなく聞いたものの、断片的に返ってきたのは「ノウヌキ様」ではなく「ヒチさん」という忌堂の男にしか伝わらない存在。
「ヒチさんを山に返さんと…」
「山に返す」とは、光が山に行ったのはその為なのだろうか。
そんなことを、よしきがぼんやりと考えていると、ヒカルが「よしきに見てほしい」とスマホに表示した、あるサイトを見せてきた。
タイトルは「◆「不穏な地名を挙げていけ」まとめ」
15:本当に不穏な名無し2007/08/31(金)18:05:30:01
◯◯県◯◯のあたりに希望ヶ山って場所かあるんだが、周りの集落の地名にやたらと身体の一部が入ってて怖い
17: 本当に不穏な名無し2007/08/31(金)19:40:38:22
>>15
kwsk
18: 本当に不穏な名無し2007/08/31(金) 19:45:12:50
上から首立、腕刈、足取や 中心に希望ヶ山って町があるんだが、これも不自然な地名すぎて逆に不穏
19: 本当に不穏な名無し2007/08/31(金) 19:50:20:12
希望とかつく地名ってヤバいらしいな元々なんか危険があって不吉な地名やったけどそれじゃ土地売れんわ !せや、地名変えたろ!ってこと やろ
今まで気が付かなかった、自分たちの村のおかしな地名。
よしきとヒカルは、その謎を調べるために図書館へ行き、明治前期の地図を開いた。
そこには希望ヶ山の地名は無く、代わりに「達磨捨」という文字があった。
試しに希望ヶ山周辺の地図も並べてみることにした2人。
今はない下に長く伸びてる部分がある「達磨捨」。
特に今と変わりはない「腕刈」「足取」。
廃村になった「腕入」。
今と字が違う「首断」。
それらを並べてみると……
「…これ 人の形か?」
この村に、隠された秘密とは何だろうか?
変わっていく、よしき
謎だらけの「ノウヌキ様」「ヒチさん」、忌堂の人が犯した罪、増えていく「ケガレ」……と、色々あるけれど、1番印象的だったのは、よしきの心情の変化でした。
今までは、光と違うことに戸惑ったり、光を失うことが怖くて“ヒカル”という存在を受け入れていたけど。
そのヒカルを、光を失うことになっても殺そうとしたことで。
ヒカルを受け入れ始めた、というか。
このまま光の代用品としていて欲しいのではなく、ヒカルとしていられる場所を見つけてあげなければ、と考えているのが印象的でした。
でもだからといって、光のようにヒカルを恋愛対象として見ているのか、というと、そうではないんだよね。
うーん、光がいなくなってしまったと認めたことで、よしきの生きる意味が薄まってしまっているのかなぁ。
でも自暴自棄になってるわけでもないんだよなぁ。
かなり「ケガレ」が集まってきていて、日常生活にも影響が出始めている。
一気に話が進みそうな予感に、次巻が待ちきれません。
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