![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84492888/rectangle_large_type_2_f39ed3f9426b16bbc595e4acd61e96b8.png?width=800)
さあ、楽しいことをしましょうか|BL漫画『鬼と天国』
※この作品はBL漫画です。
どこで見たか忘れちゃったんだけど、この漫画、評価高かったんだよね。
昔々は“やおい”(=山なし、オチなし、意味なし、の意。性描写しかない、ということ)なんて呼ばれていたジャンルだけど、1ジャンルとして確立した今では、骨子のあるストーリーじゃなきゃ生き残れないジャンルになったわね。
ただ、BL漫画の人気作品は、やや病み系が多いのが個人的には難点。
基本的にコメディでハッピーエンドが好きなのよ。
この『鬼と天国』も、やや病み系ではあるものの、そこまで重い話ではありませんでした。
舞台は、とある男子高。
主人公の青鬼(あおき)は、特に不真面目でもないけど、やる気に溢れているわけではない国語教員。
担当しているクラスの葛西が、遅刻や無断欠席が増えたと学年主任にどやされ、彼が登校している時にいる保健室へ様子を見に行く。
葛西は早退して保健室にはおらず。
そこにいたのは、養護教諭の天獄(てんごく)だけだった。
「“理由があるはずだ”
――と 学年主任にでも言われました?
それとも直接保護者からクレームが?
あるいは両方からでしょうか?」
青鬼は、直球な言葉で、自分のことを見抜いていく天獄のことを、反射的に苦手だ、と確信する。
苦手だ 天獄学!
この春に赴任してきて以来
会話らしい会話を交わしたことはない
しかし苦手なものは苦手なんだ
この男の――
この男の 視線が
そして、天獄は「青鬼先生 僕のこと 苦手でしょう」と青鬼のその心も見抜く。
「それにしても
葛西くんが青鬼先生のクラスの子でラッキーでした
こんなふうに二人で話す機会があればと
ずっと思っていたんですよ」
その言葉の真意を掴みかねる青鬼に、天獄は保健室に関する噂を持ち出す。
それは、“保健室に行けば童貞を棄てられる”というもの。
「知りたいですか? 詳しく」
青鬼を待ち受けるのは、天国か地獄か――
本作がデビュー作の作画担当
作画はお吉川京子。
驚くことに、この作品以外の配信作品がありません。本作がデビュー作のようです。
原作は阿賀直己。
本作の他にもBL漫画の原作を手がけていらっしゃいます。(本作の小説版はありません)
小説も書かれていましたが、ジャンルは女性向けライトノベルでした。
BL小説は書かれていないようです。
ちるちるに、お二人のインタビューがありました。
https://www.chil-chil.net/compNewsDetail/k/801authors108/no/19449/
出版社は竹書房。
レーベルはバンブーコミックス Qpaコレクション。
既刊は上下巻の2冊に加え、続編である再の計3冊。連載中。
個人的には再が好き
あらすじについては、作画のお吉川京子さんのTwitterも掲載しておきます。(※キャンペーンは終了しています)
【8/1~8/3】今年も竹書房の日がきたぞ~🌴☀️😎
— ぱち(お吉川)『鬼と天国 及』連載中 (@8foooo) August 1, 2022
各電子書店さまにて『鬼と天国』【上】【下】【再】すべて🎉✨50%OFF✨🎉になってます!
ちょっと気になるけど3冊はな~と思ってた方、上下は読んだけど再はまだった方、よければこのお得期間にぜひ~!
→ https://t.co/fxjc66UP1B pic.twitter.com/enN7aKJgp6
個人的には、上下巻については普通のBL漫画、再はストーリーに深みがあって面白かった、という印象です。
まあ、私の好みが大きいし、上下巻という土台がしっかりしていなければ、再という続編に繋がらない訳ですが。
上下巻ではミステリアスな天獄と、それに翻弄される青鬼、という構図がほとんどだったのに対して、再では天獄の本性があらわになってくるところが面白い。
お互いのトラウマに関する話も重苦しくなく、大人らしく曖昧に越えていくところが良いです。
現在は更に続編である“及”が連載中。
続きがとても楽しみです。
よろしければサポートをお願いします。