俺を実験台にする気満々でうけたのか、お前はッ|TL小説『落ちこぼれ白魔導士セシルは対象外のはずでした』
※この作品はTL作品です。
白魔道士のセシルは、第二次魔獣討伐遠征参加者の慰労パーティで、持っていた解毒薬を“かけた”
相手は第一聖騎士隊隊長。
やってしまった。
相手は社交界人気ナンバーワンの殿方だ。
そんな人に恥をかかせてしまった。
しかし、セシルも何の理由もなく、解毒薬をぶっかけたワケではない。
白魔道士としては、技術、魔力共に力不足のセシル。しかし、彼女はどの白魔道士にはない、優れた「解毒・解呪」の能力を持っていた。
とはいえ、そんな理由を理解してもらえるとも思えない。
一目散に逃げたセシルが城門から外へ飛び出そうとした、その時。
「地縫い」と呼ばれる魔術で動きを止められてしまった。
この魔術は、騎士たちがよく使うもの。
セシルにこの魔術を使ったのは勿論……
第一聖騎士隊隊長・オズワルドだ。
オズワルドは、セシルを拘束したまま、彼の家であるフレイア公爵家へと連れ帰り、彼女をベッドに放り出した。
何もしない――
では、何の為にオズワルドはセシルを連れ去ったのか。
それは、オズワルドの身体に残る、大きな傷跡にあった。
先の戦いで魔獣に付けられたという、その傷を負ってから、彼は体調不良に悩まされていた。
そうして、セシルとオズワルドの奇妙な共同生活が始まる――
数ヶ月に渡りTL小説ランキングの上位にいた人気作品
著者は 千石かのん
TL小説を中心に活動をされている作家さんです。
コミカライズ版しか読んだことがありませんが、『一目惚れと言われたのに実は囮だと知った伯爵令嬢の三日間』は有名な作品ではないでしょうか。
イラストは 駒田ハチ
出版社は 一迅社
掲載誌・レーベルは メリッサ
発売は 2022年11月
続刊が2023年9月1日に発売予定。
また、本作は作画 笹原智映でコミカライズ版も連載中。
コミカライズ版 第1巻は2023年9月28日発売予定。
ケンカップル好きにはたまらない!作品
とにかく、この作品はテンポが良い。
このテンポの良さとケンカップル+ラブコメってもう無敵でしょう。
もし、小説が尻込みしそうならコミカライズ版もこのテンポの良さが如何なく発揮されてます。
そして、この飾らないやりとりが次第に失い難いものになっていくオズワルド。
だけど、セシルには持っている「解毒・解呪」の能力の為に恋愛には踏み切れない、ある理由があって……
えーっ、1巻でおしまいなの?!
と、思ったら続刊が出る嬉しいお知らせもあり、まだまだこの2人の話を楽しみたい!となる作品です。(ストーリーは一度、ちゃんと完結しています)
よろしければサポートをお願いします。