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同人は狂って狂わせてナンボでしょ|漫画『神作家・紫式部のありえない日常』第3巻

やってきました!
同人作家・紫式部の宮中ライフの最新刊!

貴重な紙を支給してもらって、同人活動(=『源氏物語』の執筆)が出来る、ということで中宮・彰子のサロンに入った紫式部。

これまでの感想はこちら。
https://note.com/iroakg/n/n205bef2e2d9e

3巻である今回は、娘・賢子の誘拐からスタート。

犯人は、『源氏物語』の「若紫」のエピソードに影響された高階成章だったんだけど。
何だかんだで穏便に解決。

しかし、この一件で創作活動を続けることに迷う紫式部。

「人に悪い影響を与えてしまうなら
物語なんて書かない方が…」

『神作家紫式部のありえない日常』第3巻

このまま書き続けて良いのか、と迷う紫式部に、賢子は自分を助けに来た時に紫式部が持ってきたのは物語の下書きやら、墨や筆だったと指摘する。

「待っている人たちがいるんでしょ」

『神作家紫式部のありえない日常』第3巻

様々な葛藤を経て、紫式部が行き着いたのは

もしかしたら
私が一番手放せないのは 物語なのかもしれない――…

『神作家紫式部のありえない日常』第3巻

そして、(倫子様の「わかっておるな」という圧力にも耐えて)有名な葵の上と六条の御息所のエピソードを含む『源氏物語』「葵」の巻が完成した……!


血は繋がっている

序盤の百草と賢ちゃんが超能力使える的なエピソードは何の為に出てきたの……?

『源氏物語』はある程度のあらすじは知ってるけど、『紫式部日記』とかは、ほぼ知らないから、元ネタになるようなエピソードがあるのかしら。

そして、賢ちゃんを誘拐した高階成章だけど、その後2人はご縁があったのかしら? 

と、ちょっと調べたら、賢ちゃんこと大弐三位は、最初の結婚は中宮・彰子の父・道長の甥と結婚するんだけど親仁親王(のちの後令泉天皇)の乳母になってから疎遠になり離婚。10年の独身期間を経て、この高階成章と再婚しているらしい。

つか、賢ちゃんかなりセレブリティな人生……

更に驚くのは、賢ちゃんの子孫、高階成章の間に産まれた高階為家の孫・基章の娘が平清盛の妻になっているらしい。

知盛とかの母である時子じゃなくて、重盛や基盛の母である最初の妻・高階明子ね。

って、名字、高階じゃん!!
めっちゃ子孫じゃん!!

すげー、ここに繋がっちゃうんだぁ……

紫式部が有名だから、少し霞みがちな賢ちゃん(大弐三位)だけど、充分すごい人じゃん……

その他にも、「葵」の巻が完成したものの、人様に見せるほどのものか? 面白いのか?コレ と迷う紫式部とか、何で倫子様に締切守るとか言っちゃったんだろう!とか後悔するいつもの紫式部も楽しい巻でした!


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