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お前たちはきっと飢えるために生きているのだな|漫画『ダンジョン飯』第13・14巻

ダンジョンの最深部でパーティーの皆を助けるために火竜に食われてしまった妹・ファリンを助けるために、兄・ライオスと、魔法使いのマルシル、鍵開け役のチルチャックは、再びダンジョンの最深部を目指した。

しかし、最深部に全て荷物を置いてきてしまった為に、無一文。
再びダンジョンに入ろうとも、携帯食を用意することも出来ない。そして、時間が経ってしまえばファリンは火竜の中で消化されてしまい、蘇生することが出来なくなる。

つまり、金も時間もない!

魔物を食べながらダンジョンの最深部へ向かうしかない――。

いや、“仕方なく”は建前だ。

ライオスは以前から『迷宮グルメガイド』という本を熟読するほど魔物の味に興味があった。

とにかく、ファリンを助ける為。――そして、ずっと気になっていた魔物を味わうため。

そこへダンジョンで10年以上魔物食の研究をしているドワーフ・センシが加わって、4人はドラゴンを倒し(ついでにドラゴンも食べたい)ファリンを救うため、最深部へと歩き出した――。 

これまでの感想はこちら。

迷宮の主になってしまい、正気を失ってしまったマルシルを助けに向かったライオス一行。

マルシルは無事に正気に戻ったものの。

「迷宮の主って どうやってやめるか誰か知ってる? 死ぬ以外で」

『ダンジョン飯』第13巻 

……誰もわからない。

しかし、迷宮は崩れかけていて、魔物が制御出来ずダンジョンの外へ出てしまうかもしれない。
無闇なことは出来ない。

そこで、ライオスは翼獅子の性質を利用して翼獅子を倒す、と宣言する。
というわけで。

「その性質を利用するため
まず俺がマルシルに代わって迷宮の主になる!」

『ダンジョン飯』第13巻

……ん?

「そしてすかさず!
“悪魔が人間に手出ししない平和な世界”を望む!!
すると翼獅子は俺の願いを叶えざるを得ない!!
悪魔は今後 人間に手出しできなくなり 一件落着だ!!」

『ダンジョン飯』第13巻

……それは、本当に上手く行くのか?

みんな不安を抱えたまま、ライオスは1人、翼獅子の前へ歩み出て、自らを迷宮の主にするように求めた。

食うか、食われるか。

最後のダンジョン飯が始まる。


ダンジョン飯は、最後までダンジョン飯だった

遂に最終巻!ファリンはどうなるの?! 迷宮はどうなるの?! って感じだったけど、最後まで、『ダンジョン飯』は『ダンジョン飯』でした。

壮大なシリアスなクライマックス……ってなる作品も多い中、どこか間抜けなやり取りは、最後まで『ダンジョン飯』らしくて良かった!

ライオスがマルシルの代わりに迷宮の王になる、って言った時も

「お前も変な服着てパッパラパーになるのがオチだろ!」
「おい」

『ダンジョン飯』第13巻

イヅツミひどい(笑)
パッパラパーって。しかもマルシル指さしてるし(笑)

それを言われたライオスも

「マルシルには……元々 人種間の極端な寿命差をなくしたいという強い夢があった
その脆弱性を突かれて変な服を着る羽目となったが………」
「これ そんなにダメ!? 結構 可愛くない!?」

『ダンジョン飯』第13巻

って、またまたヒドい(笑)

しかもみんな、迷宮の主 = 変な服 みたいになってない?!

私はマルシルの服、可愛いと思ってたんですけどね。ゴスロリみたいな感じで……えっダメ?!

ライオスの考えた理想のモンスターも……

あれ? どっかで、「結局、複数の魔物を組み合わせるより、2種類くらいの方がカッコいい」みたいなこと言ってなかったっけ?!

盛り過ぎじゃない?!

しかも、(魔物食の)グルメガイドの最終ページの裏に“俺の考えたカッコいいモンスター”の絵を描いていたのがマルシルにバレて。

そこにいた皆で回し読み(笑)

「これは誰が書いたものなんだ?」
「うちのライオスです」

『ダンジョン飯』第13巻

世界平和よりも魔物(モンスター)が好きなことを抑えられないライオス(笑)

その辺に関しては、全く信用がない(笑)

これだけじゃなく、最後の最後まで楽しい『ダンジョン飯』でした!

最後のライオスの“呪い”は……ライオスかわいそう(笑)

でも、コカトリスも「ギャーッ」って言ってたしね。
多くの人にはありがたいことなんだろうけど、ライオスは不幸。

それもまた、面白い。


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