今は薬用植物研究所の一員として毎日ポーション作りに勤しんでいます|漫画『聖女の魔力は万能です』
そう言って、その国の王子が跪いて聞いたのは、自分と一緒に召喚された女の子だった。
仕事中毒気味のOL・小鳥遊聖(セイ)は、残業して自宅へ帰ってくると突然光に包まれ、ここ、スランタニア王国へ異世界召喚されていた。
勝手に召喚された上の放置プレイに腹を立てたセイだが、戻る方法はないこと、魔物が増えていて、瘴気対策の為に聖女召喚が行われたこと、聖女が2人召喚された前例はないこと――
やがて、セイは散歩の途中にたどり着いた薬用植物研究所の仕事に興味を持ち、そこの研究員として職を得ることに。
そして、研究員としてポーション作りに勤しむ日々。
同僚のジュードに教えてもらった、自分のステータスを確認できる魔法で、自分の製薬スキルのレベルを確認する。
セイの作ったポーションは効果が5割増という謎の現象は気になるが、効果が高いのは悪いことではないし、作るとどんどんレベルが上がるのが楽しい。
レベルを上げ続け、気づけば上級ポーションまで作れるようになった頃。
薬用植物研究所の所長であるヨハンがそう言って研究室へと入ってきた。
第三騎士団がサラマンダーの襲撃にあい、怪我人が多くポーションが足りないとのこと。
研究所にある、セイがレベル上げに作ったポーションが大量に積み込み、更に。
これも、とセイは上級ポーションをポケットに入れて怪我人を待つ場所へと向かった。
そこは、多くの怪我人が床に横たえられたまま治療を受けていた。
セイたちも持ってきたポーションを次々に怪我人に飲ませていく。
そんな中。
そう言われて所長に連れてこられた場所にいたのは。ひときわ酷い怪我をした「団長」と呼ばれる人物だった。
迷わずセイは、ポケットにあった上級ポーションの栓を抜く。
「飲みなさい!!」という叱咤と共に、彼の口元に上級ポーションを近づけた。
ポーションを飲み込む「団長」からみるみる傷が消えていく。
「治った」そう呟いたセイの肩を所長が叩いた。
その言葉に。
誰かを救えた嬉しさと、達成感と、様々な感情が溢れて。
セイは「はいっ」と笑顔で答えた。
アニメ化もされた人気作品
著者は 藤小豆
原作は 橘由華
小説家になろう掲載作品の書籍化。
本作は同名原作小説のコミカライズ。
原作小説は既刊9巻。連載中。
出版社は KADOKAWA
掲載誌・レーベルは FLOS COMIC
発売は 2018年02月
既刊9巻。連載中。
2021年にアニメ化。
イケメンは漫画で堪能すべし!!
基本的に、あまり大きな起伏はなく、穏やかなストーリーです。
私はこの作品をアニメ→原作小説→漫画の順で読んだのですが。
漫画が一番好きでした。
いや、原作小説も面白い。面白いんだけど。
このイケメンの過剰供給な作品は漫画で読んだ方が楽しめる……!
「氷の騎士」って誰のこと……? ってなるくらいにセイにデレデレなアルベルトも、年下の可愛いジュードも、頼れるお兄さんみたいな所長のヨハンも、真意がなかなか読めないユーリも、インテリ眼鏡なエアハルトも。
みんな漫画で視覚的に読んだ方が楽しめる……!
特に8巻の火属性の最上級魔法「インフェルノ」を放つユーリはカッコいい!!
あと、9巻の舞踏会で代る代るダンスをするシーンも素敵だったけど。
原作小説も捨てがたいですが、私は断然、漫画がオススメな作品です!!
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