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神様 なんで私なんかを生まれ変わらせたの?|漫画『【推しの子】』第13巻


遂に始動した、映画『15年の嘘』。

アクアの復讐。
有馬かなのB小町卒業。
さりなの母の存在。

追い詰められていくルビー。

不穏な音を奏でながら、星野アイ役はルビーに決まり、撮影が始まる。

“さりな”だった頃の母親に会いに行ったルビー。
立場を明かせない為に、物陰から母親を覗き見た。

彼女がまだ“さりな”だった頃。
彼女はずっと母親がやって来るのを待っていた。
死が、彼女を飲み込む、その時まで。

しかし、そこにいたのは。

まるで“さりな”は最初からいなかったかのように、彼女の弟妹たちと楽しく暮らしている母親の姿だった。

認めたくなかった、母親が自分を愛していなかったことを、認めざるを得ない瞬間だった。

「私ってなんなの?
私に関わった人は皆 不幸になる
私は 不幸しか運ばない
お母さんも ママも せんせも
神様 なんで私なんかを生まれ変わらせたの?」

『【推しの子】』第13巻

ママは、目の前で殺された。
アイドルになったら自分を見つけてくれるかも、と思っていたゴローも殺されていた。

何のために、自分はアイドルになったのか。
それは、ママとゴローを殺した犯人に復讐をする為。

その言葉を聞いたアクアは、ルビーに復讐の為に生きて欲しくない、と彼女に近づく。

「これは星野アクアとしての頼みじゃない
俺の頼みを聞いてくれ さりなちゃん」

『【推しの子】』第13巻

あかねとかなのやりとりが面白い

シリアスな本編から脱線しますが(笑)。

今回、黒川あかねと、有馬かなのやりとりがすごく面白かった!

撮影が始まった映画『15年の嘘』。
あかねとかなはB小町の役で出演しているのですが。

2人と同様にB小町役で出演していて、自分の演技の出来栄えを心配しているMEMに対して有馬かなが(長い台詞もなく、自身のキャラクターに近い役なので大丈夫でしょ、と言った上で)

「見てご覧なさい 黒川あかねの性格悪そうな演技 元の性格が悪くないと こうも上手くできないわよ」
「性格 悪くないもん 失礼なこと言わないで」

『【推しの子】』第13巻

この、ピリピリした空気感の中で、歯に衣を着せない2人のやりとりがすごく面白かったです。

『【推しの子】』の楽しい部分残ってたー!みたいな。

黒川あかね、有馬かな、MEMは、今後アクアを中心にどう動いていくのかも楽しみです。
意外なダークホースはMEMなのかも。

上手く説明出来ないけど、アクアと“絡む”あかねやかな(ルビーも)に対して、MEMは並行してる、というか。

察しが良いんだけど、異性として絡まないから、ちょっと他のキャラクターと違う動きをしそう。

パズルのピースが埋まっていくように、役者が揃い始めてる。
ただ、中心にある“星野アイ”のピースだけが抜けていて、それが今後どうなるのか。
非常に楽しみです!!




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