もう上手く笑えなくなっちゃったんだよ|漫画『【推しの子】 』第15巻
これまでの感想はこちら。
映画『15年の嘘』の撮影も佳境に入る。
兄妹でのキスシーンという衝撃的な撮影を控えて、アクアとルビーは、“吾郎”と“さりな”として話をしていた。
さりなちゃん、って呼んで! というルビーのリクエストに応えるアクア。
ルビーはその言葉に狂喜乱舞しながら
せんせーが病室に来てくれるだけで いつもずっと幸せマックスだった、と当時を語るルビーにアクアは、もう自分はさりなの知っている先生ではない、と答える。
復讐することだけを見つめ続けた日々。
そして、“吾郎”と“アクア”の間にある歪み。
そして、映画のオールアップを控え、神社で1人手を合わせるルビーに声をかけたのは……
最終章へ繋がる、しびれる展開
という、ルビーの言葉。
という、あかねの言葉。
という、“吾郎”の言葉。
そして
という、かなの言葉。
復讐を押し進めてきた“吾郎”の存在が揺らぎ始めた今、アクアは復讐に殉じるのか、それとも、未来へと歩みを進めるのか。
最終章へ向かって、フルスロットルの最新刊でした。
もー、あかねのファインプレイがすごかった!
彼女がいなかったらストーリーが展開しないよね。
最初はルビーとかながWヒロインぽくいたので、あかねの存在をどう捉えたらいいのか、持て余していた感もあったんですけど。
なくてはならないキャラクターになりましたね。
アクアを引き止める行動が出来るのは、あかねしかいない。
そして、そのあかねがアクアを引き止められる存在だと認識したのが、かな。
確かに、思い返してみれば、“吾郎”ではなく“アクア”の意思が出てるのは、かなといる時なんですよね。
ここだけが、“吾郎”と“アクア”が乖離しているような。
“吾郎”の方はルビーというか“さりな”の存在に救われている。
三者三様の動きが相俟って、今後、最終章に向けてどんな展開になるのか。
早く見たいような、ちょっと怖いような。
何だか、複雑。
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