…お前 俺の事 好きなの? やめて!|漫画『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』
この作品は、そんな書き出しで始まる。
主人公は、男子大学生。
ここがBL漫画の世界ならば、説明がつくことが沢山ある。
イケメンの比率が異様に高い学内。
その割に顔の造りがあやふやな女子達。
ひとつもわからなかったが、ここがBLの世界だとすれば、それらの不可解な現象にも説明がつく。
しかし、主人公は自分は大丈夫だと確信していた。
なぜなら
どこからどう見ても、モブ。
モブがラブストーリーの主役になるはずはない。
しかし、その安心は間違いだと思い知らされる。
そして、同じくモブだと思っていた弟もやられた(※親友だと思っていた男友達に告白された)。
主人公はBLの世界に抗うことが出来るのか?!
ドラマ化もしている代表的作品
著者は 紺吉
本作はドラマ化もされている、著者の代表的作品。
本作以外の配信作品は、BL、青年向け、少女漫画……と、あまり特定のジャンルで活動をされていない作家さんのようです。
出版社は3巻まで 祥伝社
4巻から 新潮社
掲載誌・レーベルは3巻まで マンガJam
4巻から くらげバンチ
発売は 2019年04月
既刊4巻。連載中。
現在(2023-08-16時点)、1巻と2巻はKindleUnlimitedで読むことができる。
BL作品あるあるを楽しむ作品
BL作品をディスる、というよりは、BL作品の“あるある”を自虐的に、というか、内輪ウケ的に楽しむ作品である。
なので、ジャンルこそ女性向け作品ではあるが、普段BL作品を読まない方は、もしかしたら理解しづらい作品かもしれない。
この作品、連載当初の1巻よりも、巻を追った方がより細かいところを突いてくるので面白い。
特に私が好きなのは最新刊である4巻のこのエピソード。
可愛い女の子……と、思って助けてはいけない。
何故なら、このBLの世界で“可愛い”ということは十中八九、男の子だからだ。
そして、助けたら最後、助けた男の子が成長して……というフラグが立つ。
BLに限らずだけど、このパターンのラブストーリー好き。
読みたい。
そして、遠距離狙撃型って(笑)。
ネーミングが面白い。
この作品の困ったところは、“あるある”で笑える反面、何だかんだで「その話、読んでみたい」となることである。
非現実的だとわかっていながらも、結局、好きなのよね(笑)。
BLの世界に染まるまい、とフラグを折るのに悪戦苦闘する主人公が面白い作品です!
この記事が参加している募集
よろしければサポートをお願いします。