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結婚式 しないか|漫画『愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~』第2巻


ジェラルドの上司である将軍の遠縁の娘、ということで結婚したジェラルドとアビゲイル。

アビゲイルは“魔王”と呼ばれた存在の転生者であり、伯爵家では虐げられて育った。

身体は栄養失調。
人間の当たり前の生活も知らない。

ただ、素直で何事にも新鮮な反応をするアビゲイルに次第にジェラルドも惹かれていき――

2人の生活に慣れてきた頃。
アビゲイルは魔王だった頃には遠くで見ていることしか出来なかった収穫祭へとやって来る。

初めてのお祭りを楽しむアビゲイル。

お祭りのハイライト、焚き火台の点火がされた時。
アビゲイルは人混みの中に義姉・ナディアを見つける。

その手には燃やすと魔物が来る花を持っていた。

これまでの感想はこちら

ナディアを無事に確保し、またも危険を未然に防いだアビゲイル。

そしてジェラルドの母である候爵夫人からの提案(圧)でジェラルドが決めたのは

「結婚式 しないか」

『愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~』第2巻

旦那様がしたいなら、タバサに結婚式のことを習っておきます! と答えたアビゲイル。

かくして、結婚式をすることになった2人。

その準備のために、ジェラルドの家族と今まで以上に交流をすることになるアビゲイル。
2人の仲を取り持った、ジェラルドの上司である将軍閣下とも妻として会うことになり――

アビゲイルの、規格外の能力が、徐々に周りに知られることになる第2巻。


今回もアビゲイルが可愛い第2巻

この作品の良いところは。
元魔王なだけに、規格外の魔法の才能と、思考回路が突拍子もないアビゲイルの可愛さですよ。

特に、今回、ジェラルドの甥っ子であるサミュエル(3歳)と会った時のアビゲイルの戸惑いは可愛かった。

ちっちゃいにんげんが こんなに近くにきたの はじめてです
どうしよう

『愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~』第2巻

アビゲイルの記憶にあるのは、人間の子供、ではなく魔王時代に見た“ちっちゃいにんげん”。

にんげんは ちっちゃいにんげんを やっつけると すごく怒るのを 覚えています

『愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~』第2巻

だから、踏んでしまわないように気をつけなければ……と、サミュエルと距離を取ろうとするアビゲイル。

しかし、子供であるサミュエルは遠慮なくアビゲイルに近づき、結果、2人でだんご虫を見ることに。

その様子を見たジェラルドが

「なんですかあれ かわいすぎませんか」

『愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~』第2巻

と、心の声が、漏れ出た上に、それを聞いた義姉・ステラ(笑い上戸)が笑いを必死にこらえるまでが1ターン。この流れが可愛い。

その他にも、いつもの通り不思議な力でジェラルドの上司である将軍の能力をバンバン見抜いたりするアビゲイル。

しかも、それを安易に口にしてはいけないこともわかっていない。

本当ならば、その規格外の能力は隠しておいた方が穏やかに暮らせるし、何を言って良いのか、悪いのかの判別が出来ないのは外へ出すべきではない。

でも、ジェラルドが

「生家で厳しい扱いを受けて育った妻が 今では知らなかったことを知ったとき「楽しい」と喜ぶんです」

『愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~』第2巻

だから、アビゲイルを閉じ込めるよりも、彼女が外に出たい、と言った時にそうできる環境に整えてあげたい、と。

ジェラルドのこの考えがあるから、このストーリーはこういう流れになるのね。

今までは、大事になりそうなことも、アビゲイルが未然に防いでいたけど。
このまま穏やかに進むのかしら?

続きが気になる、作品です。


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