立ち向かうために残された1日｜漫画『残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr. 』
前世の記憶が蘇ったわ！
私、ゲームの中の悪役令嬢だ！
は、よくあるパターン。
問題は“蘇った”のがどのタイミングか。
この作品の面白いところは、正にその“タイミング”にある。
王道モノの乙女ゲーム『ドキエデ』の悪役令嬢だということを“思い出した”主人公・アレクサンドラ。
しかし、現在。
婚約破棄、断罪コンボの24時間前。
――完全に、詰んでる。
しかも、状況から推測するに、ヒロインが進んでるのは全ての攻略対象から愛される逆ハーエンド。
このルートでは、悪役令嬢アレクサンドラは断罪されず、ヒロインと和解し、友情という絆で結ばれる。
「そんな屈辱…っ 決して認めないわ……！！！
あの女と和解するくらいなら
自殺エンドも！ 処刑エンドも！ 娼婦堕ちエンドも！ そちらのほうがマシよ！！」
残された時間は24時間。
持てる限りの金と人脈を駆使して破滅フラグをへし折れるアレクサンドラ。
一方、逆ハーエンドは確定だと、確信しているアレクサンドラと同じ転生者のヒロイン・ルシア。
軍配はどちらに上がるのか？！
アルファポリス作品のコミカライズ
作画は天城望。
漫画の配信は、本作のみ。
その他、TL小説、女性向けライトノベルなどのイラストを中心に活動されています。
原作は福留しゅん。
本作の他、配信作品は1作品のみ。
原作小説はアルファポリスから出版されており、投稿サイト・アルファポリスで発表されていた作品の書籍化のようです。（現在、原作小説は取り下げられています）
出版社はKADOKAWA。
掲載誌・レーベルはＦＬＯＳ ＣＯＭＩＣ。
発売は2022年06月。
既刊2巻。連載中。
最新刊2巻は今月発売したばかり。
悪役令嬢、24バージョン
残された時間は24時間。
改心するのでもなく、「あれ？ 私、悪役令嬢なはずなのにみんなが味方してくれてる？」みたいな展開でもなく。
アレクサンドラが持てる限りのものを使って、自分を断罪しようとしていた人間を陥れていきます。
短い時間制限もあって、話にスピード感があって良い。
対するヒロイン・ルシアは逆ハーエンドを全てこなし、あとは悪役令嬢・アレクサンドラを断罪し、婚約破棄をさせるのみ。
王妃の座は手中にある、と確信している。
絶体絶命の状態で、アレクサンドラはヒロイン・ルシアのこの状況を覆すことが出来るのか？
アレクサンドラが、「悪役令嬢と言いながら実は良い人」とかそんなんもなく、ひたすら悪役令嬢らしく汚い手も使いながら奔走していくのが、とても楽しいです！
……そういえば、アレクサンドラvsルシアに気を取られて、従来の「何だかんだ言って王子様に愛されたい」もなかった。
一緒くたに陥れようとしてるわよね……
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