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こうやって並んで座っているのが なつ美さんでよかった|漫画『波うららかに、めおと日和』第5巻


これまでの感想はこちら。

瀧昌が家に帰ると、なつ美が掻巻布団を作っていた。

この掻巻… 
デカいから俺用だよな
これ一つ作るのにどれだけかかったんだ…

『波うららかに、めおと日和』第5巻

季節ごとの寝具、好みの味付けの料理、清潔な衣服、温かいお風呂、当たり前のようにあるそれら全てが。なつ美の手によるものだと、瀧昌は改めて気がつく。

そんななつ美に、少しでも報いたいと考える瀧昌だったが、どれも空回り。

上手くいかない。

一方、台所仕事を終えたなつ美が、居間へ戻ると、そこには炬燵を用意する瀧昌の姿があった。

「台所仕事は手足が冷えるかなぁ と」

『波うららかに、めおと日和』第5巻

まだ暖まりきらない炬燵に2人で入る。

「毎日ありがとうございます」と礼を言う瀧昌に、「妻として当然のことをしているだけです」と答えるなつ美。

そんななつ美に瀧昌は

「こうやって並んで座っているのが なつ美さんで良かった」

『波うららかに、めおと日和』第5巻

と、伝えるのだった。


だんだん夫婦らしくなってきた2人

この頃の炬燵って天板ないんですね。初めて知った。
当たり前かもしれないけど、暖を取るのも電気じゃなくて炭(豆炭)だし。少し、一酸化炭素中毒が怖そう。

掻巻布団は、子供の頃使っていたので懐かしかったです。
暖かいんですよね。袖があるから肩まで布団被れるし。

その他に、瀧昌がなつ美の実家へ行ったり、本人たちの知らぬ間に行われていた顔合わせの話や、なつ美の姉・あき奈の出産など、日常の様々なものが織り込まれて楽しい1冊でした。

2人が結婚することになったきっかけも知ることが出来たしね。

唯一、瀧昌がなつ美の父に会うシーンは。
まだ遠いところにあると思っていた戦争が、すぐそこまで来ている、と感じさせられるものでもありました。

戦争がなければ良いのに。
このまま穏やかな日々が続けばいいのに。

と、フィクションなのに思ってしまうのを考えると。
当時を生きた人たちは、どれだけそれを切に願っていただろうと思ってしまいます。

しかし、なつ美がおっとりしてるから気がつなかったんだけど、父が社長って、そこそこ結構なお嬢さんなんじゃ……
まあ、瀧昌も士官学校出の海軍のエリートなんだろうし、その奥さんって言ったら、そこらの庶民ってことはないか。

深見さんと芙美子さんも大きな動きはないけど、順調そうだし。
楽しみだなぁ。今後どうなるのか凄く楽しみだなぁ。

身勝手かもしれないけど。
どうかこのまま、幸せな気分のままでいさせて欲しい作品です。


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