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収入を上げるためにフリーランスエンジニアとしてがんばったこと

MENTAというプログラミングのメンターサービスをつくっています。入江です。

今日は僕がフリーランス時代に学んだ、「収入の増やし方」について書いてみたいと思います。最後の年には月収300万まで達成したので、どうやってそうなったのかを振り返ってみました。

ブログを書こう、Twitterをやろう

2011年の6月、フリーになった僕がはじめたのはブログでした。コネを持っていなかった僕がフリーで生き残るにはネットから仕事をとってくるしかなかったからです。

フリーになった日から危機感とともにブログをはじめ、その時に勉強していたiPhoneアプリについての記事を書いていたのでした。

そのころはまだ情報がすくなく、アプリの本も翻訳本が数冊程度の時代でしたから、ネットで調べてもあまり記事もでてきませんでした。

当然僕の記事も上位表示されることが多くなり、実際にアプリ開発の仕事も入ってきました。

なにを書けばいいか、エンジニアだったら技術的に学んだこと、でいいと思います。そしていまだったらQiitaとか、noteとか人が集まっているところに書いた方が目に止まりやすいです。

Qiitaで記事をストックしておけば実績にもなるので、いざという時にまた就職する際に有利だと思います。スキルレベルも見てもらえますし。ここからスカウト、もありえます。

受託以外の収益化を考えよう

ブログを書いて「想定外」だったのは、受託ではなく、「アプリ開発を教える」が仕事になったことでした。

茅ヶ崎にあるベンチャーから問い合わせがあり、仕事を受注したけど社内では技術不足で不安がある。ということで1週間みっちり3人に教える、という経験をしました。

いまだったらMENTAを使えば、だれかに教えてスキルを販売するということも、かんたんにできるようになりました。

新しい仕事を見つけた僕は、これを商品化します。アプリ開発を教えます!という記事をブログに載せたところ、すぐに反響がはいります。

長崎大学にまで行って教えたり、オンラインで何かあった時に答えて教えてあげる、といったMENTAみたいなこともやっていました。

ブログも記事が増え数万PVになり、アドセンス広告を入れたら、それも月々数万円の売上になりました。

受託以外に自分のスキルを商品化できないか?は一度考えてみるべきです。MENTAでメンターをやるのもいいし、ブログ広告やアフィリエイト(いま、がっつりやるのは難しい気もする)、そして一番いいのは、自分のプロダクトをつくることです。

自分のプロダクトをつくろう

2012年からCLOUD PAPERというクラウド見積請求サービスをつくりました。もともと自分の請求管理用につくったもので、最初は無料でスタート。

ユーザーが増えてきたところで有料化したのですが、これはいまでも毎月15万ほどの売上があります。

一度使われる収益が上がる仕組みさえ作ることができれば、自分の代わりに働いてくれる頼もしい社員みたいなものです。

フリーランスは体が資本です。病気で寝込んでる間にも稼いでくれる仕組みがあると安心します。

最初の頃は仕事がなかったので、ひたすらブログとサービスをつくってました。最初の年は10個くらいつくってます。

サービス自体はうまくいかなかったものの、それを公開して実績にのせていたところ、受託の見積依頼が入ってくるようになりました。これはちょっと想定外でした。

サービス自体で稼ぐつもりが、失敗したにもかかわらず、そのおかげで仕事が取れたのでした。

いま探してみてもフリーランスで、何個もサービスをつくってる人はそういないので実績として目立ちます。だからフリーランスこそどんどんチャレンジすべきです。

つねにリソースを多く持とう

なぜか、大きな仕事が入るときって集中して別の仕事も入ってきたりします。仕事がまったくない時にきてほしいのに、忙しい時に限って仕事が舞い込んでくる。

断るのってもったいないですよね。これに備えて断らずにすむように、「一定のリソース」は常に開けておくことです。常に30%〜50%くらいは余裕をもっておく。

そのために急ぎでない仕事はなるべくクライアントに相談して長めにスケジューリングします。

長くスケジュールをとって、支払いも分割します。たとえば200万の仕事を3ヶ月にして毎月払ってもらうとか。

そうすると取りっぱぐれも少ないし、収入も安定します。うすーく長く伸ばして複数の案件を重ねた方がリスクが減ります。だからこそ、きた仕事は断らないのが基本です。

時間に投資しよう

リソースを開けたらブログを書いたり、勉強したり。仕事以外の時間に投資しましょう。みんな忙しくて勉強してる人は限られます。だからこそやる意味があり、ずっとやってると差がついてきます。

僕は途中から毎週金曜日を自社開発の日にしてました。

アウトソーシングしよう

仕事が入りすぎてリソースがあけられなくなったら?アウトソーシングしましょう。

普段から1人か2人くらい手伝ってくれるエンジニアさん、デザイナーさんを見つけておきましょう。僕はこれもブログで募集しました。

後半は他のフリーランスさんに手伝ってもらうことをはじめました。リモートなんですが、コツは仕事がある時だけじゃなく、月々での支払いを約束すること。(小額でもいい)

githubやslackを使えばリモートでもまったく問題なく仕事ができます。クライアントとの折衝とタスクの組み立てはやる代わりに、実作業をアウトソーシング。動作確認やソースチェックだけはやりましょう。

依頼する方もフリーランスなので安定化は喜ばれますし、長く仕事を依頼して一緒に仕事をすることで信頼関係が生まれます。

受注時5割、納品時5割のルール

さきほど分割払いの例を出しましたが、受託時に5割の着手金を支払ってもらい、納品時に残金支払いとしていました。これで取りっぱぐれたことはありません。

制作会社にいた頃からのルールですが、「支払ってもらえなかった」と困っているフリーランスの方もいますので徹底すべき。大きな金額を後払いにしてリスクを増やすのはやめましょう。

インハウス型をやってみよう

ちょうど娘が生まれて、安定を強く意識していたころです。

途中から、単発の受託だと波があることを考え、社員のような働き方ができないか?ということを思いつきました。

受託請負じゃなくすることでクライアントのメリットもあります。時間契約になるので、最初から仕様を決めなくて柔軟に対応できること、継続的に関わるのでクライアントのビジネスにも精通し提案しやすくなること。都度見積もりをとるという手間も省けます。

なんと、この記事を書いた当日に3件の問い合わせがあり、即座に各20万/月の契約が決まったのでした。当時、イスから飛び上がったのを覚えています。

いま開発しているMENTAのワーカープランはこれを再現するためにつくっているものです。

余裕が出てきたら仕事を選ぼう

十分な仕事がとれてきたら、クライアントや案件を選びましょう。やりたくないなーと思う仕事なら、やってもいいと思える金額設定を、勉強になりそうな面白い仕事なら安くても請けるとか。より自由な働き方ができるようになってきます。

自分のプロダクトをつくろう

しばらく仕事がなくても大丈夫な状況になり、2018年にとうとう受託を辞める決断をしました。

そこではじめたのがMENTAです。これはここに書いてきたような受託以外のスキルマネタイズができるプラットフォームです。

プログラミングを教えたり、リモートで安定した収益源をつくったり。いまは1万人のユーザー、月間流通額は900万、そしてトップランカーの中には月に100万円以上稼ぐ方もでてきました。

プログラミングができる、というのはとても有利です。開発って人に頼むと高いんですよ...。アイデアがあるなら小さくはじめて育てる。つくってみるところから、何かが始まる気がします。



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