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店員さんが思わず愚痴をこぼしてしまうのは「聴くチカラ」のせい

こんにちは!
聴くチカラは育てるチカラ。
コーチ&研修講師の
いりさわのりこです。

先日、面白いことがありました。
とある飲食店でのこと。
店内がとても混んでいて、
2階席に案内されました。
ほぼ貸切の快適空間です。

担当してくださった店員さんが
何度も「混雑してバタバタして
申し訳ありません」と
声をかけてくれます。
私たちは全く気にならなかったので、
「いえいえ!快適ですよ〜」
「コロナも落ち着いてお客様が戻って
良かったですねぇ」
などと答えてました。

それでもお水やコーヒーのおかわりを
こまめにチェックしに来るたび、
「バタバタしてすみません」と
申し訳なさそうにおっしゃる。

私が「こんなに忙しくて大変なのに
スタッフの皆さん、本当に感じがいい。
良いお店ですね」と言うと
「いや、仕事なので当然です。
でも実は本当に大変で、、、」と
表情を歪めながら話し始めました。

長時間労働、前職と現職の違い、
スタッフ同士のコミュニケーション、
自分の仕事への思い。
今抱えている苦しさ。

私はコーチという仕事柄当然ですが、
夫も聴く名人なので、二人で
うんうん、そうなのね〜、大変だなぁ、
頑張ってるんですね〜、疲れますね、
とリアクションしながら聴いていたら、
もう話が止まりません。

お客様にこんな話をしてしまって、
と時々反省するものの、
「よく頑張ってるよね」と言うと
またまた話し始める。
2階席には私たちだけ、という
安心感もあったのでしょうね。
そして、それだけ辛さや苦しさが
パンパンに詰まっていたのでしょう。

聴いていると、少しずつ表情が
明るくなってきました。
私も感じたことを伝えます。
「私、研修講師の仕事なんですけど、
今、話してくれたコミュニケーション、
私も研修で伝えていることなんですよ。
チームビルディングで大事なことを
既にしてるんですね!素晴らしい!」
パァーーーーッと恥ずかしそうな笑顔。
そう!この瞬間が見たいのだ。

愚痴の中には本人の頑張りや努力、
価値観が必ず隠されている。
聴き逃さずキャッチする。

新しくできたお店で、
スタッフの多くが中途採用。
飲食経験者の中で自分だけ
異業種からの転職。
価値観の違いや、やりにくさ、
頑張っているのに認めてもらえない
虚しさでいっぱいだったのね。
でも、自分なりに本当に頑張ってる。

「お客様にこんなに聴いてもらって
本当にすみません。話しすぎました」
と恥ずかしそうな店員さん。

いいんだよ、しょうがないよ、
話しちゃうよね!
これが聴くチカラです!
(Mr.マリックのテーマソング🎵)

私たちは別に店員さんの話を
「聞き出そう」としたわけでは
当然ありません。
本当はゆっくり食事をしたいのだから笑
でも、店員さんが話したそうだった。
少し苦しそうに見えた。
心から労いの言葉をかけた。
それだけできっと心理的安全性が
築かれて、本音を話してくれたんですね。

聴くチカラはスキルじゃない。
やっぱりマインドなんだなぁ、と思います。

大変な飲食業に飛び込んだ彼を
心から応援してます!
健康第一で頑張れ!!

☆☆☆

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