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FUJIFILMのカメラを使えて良かった。というお話

FUJIFILM、良かったです。


2024年もあっという間に夏が来た。

このnoteも息を潜めるように、ここ二ヶ月以上はカメラによる写真撮影はしていないまま日々が過ぎていた。
(でも、つぶやきを使うきっかけになったのは良い事だ)

そんな状態なのに、色々考えた末、ここ数年使っていたFUJIFILMからマウントごと買い換える事を決めた。

夏が来るのと同じぐらい、思い立ってからあっという間にFUJIFILMを手放すことを決めたけれど、このメーカーのカメラへの愛着は人並みにあると思ってる。

どうせならと、FUJIFILMで写真を撮っていた時代を少し振り返りたくなった。

XT10

ぼくのFUJIFILMで撮る人生の7割ぐらいはXT10で形成されている。

でもHDDがぶっ壊れたり、当時のデータ管理が杜撰過ぎて、この機材で撮影した写真は少ししか残ってない。

XT10と同時に、XF35mmF2を買った。このレンズもコンパクトな純正35mmレンズというだけで購入し、結果としてぼくの写真の8割ぐらい形成してる。

正直なところ、当時はコンパクトなサイズ感で『クラシッククローム』というフィルムシミュレーションが使えればなんでも良かった。(なんだかんだクラシッククローム以外もハマった)
その選択肢の中でXT10が一番コストも掛からず、その願望に適していた。不純かもしれない。

XT10の時代は、XT10が良いというより、とにかくダイアルをガチャガチャ弄りながら設定して撮影する事が楽しかった。
昨今はダイアルを乗せてるカメラというのもチラホラあるようで、FUJIFILMらしさと言えるから分からないけど、やっぱりダイアルを動かすのは楽しい。

童心へ帰ったかのように、ぼくの想像する「カメラという機械を動かしている感」をイメージ通りに体験できるから。

この時はひたすらほぼマニュアルモードで撮影していた。

「マニュアル撮影をすると、カメラや写真を理解しやすくなるぞ」といった今もなお色褪せないインターネットの指南書に影響されたのもあるけど、正直なところ、当時のぼくからするとそんな事はどうでも良かった。

純粋に〝ダイアルで設定するならマニュアルで撮ったほうが絶対面白そう、ガチャガチャガチャ〟と言った感じだった。

おかげ様で、今もカメラや写真のことを理解出来ずに開き直ってさえいる。
とはいえ、XT10はクラシッククロームを使うために軽いノリでFUJIFILMへと手を伸ばしたぼくに、今後もFUJIFILMを使いたいと思わせてくれた元祖のカメラだ。

XT2

時代の亡霊のようにXT10を使い続けてから暫く経ち、XT2に買い換えた。
正直、買い替えた理由はそこまで無い。防水防塵ぐらいがお守りとして追加された。

ただ、ぼくがFUJIFILMに興味を持ち始めた時はXT2やXH1がブイブイ言っていて、なんかずっと憧れていた。
その憧れが再熱して、XT10から買い換えてみた。

憧れていた機種を使えるだけあって、XT2に対する愛着は結構湧いた。

たぶん、現代の人たちがエモいといった理由でフィルムカメラとかを使いたくなるのと動機としては変わらない。
XT2はぼくにとって若者がエモいに位置付ける存在に等しいカメラだった。
内側のマニアックな差異はどうでも良かった。


そんな訳で手にしたXT2だけど、XT10から変化を感じたことは特に思い浮かばない。

でも、この時から写真編集を少し意識していたら、クラシッククロームよりもProNeg.Stdが好きになった。

XT2はぼくにとって陰に隠れてしまいそうなカメラだけど、写真編集のきっかけをたくさん作ってくれたのは紛れもなくXT2だ。
また、同じように憧れの存在だったXH1へ繋げてくれる分岐点のようなカメラだと思ってる。

XH1

現状、ぼくにとって最後のFUJIFILM機。

この機材を使用して年月はそんなに経ってないけど、この機材はETERNAというフィルムシミュレーションを使うためだけに購入した。

ここ最近に追加されたフィルムシミュレーションも良いけど、PRONeg.Stdが好きになってから公式サイトの作例を改めて見ていると、ETERNAに心を掴まれた。

人間の視界って、こんな感じだよなーみたいな素朴なカラーイメージがそこにあった。

そんなふんわりした理由でXH1を手に取った。

結果、とても満足できた。

外部的な話で言えば、XHシリーズ特有のあっても無くてもいいと思ってたサブ液晶モニターは意外と見ること多かったし、グリップ力もあるものだから、なんだかんだ撮影しやすかった。

肝心のETERNAだけど、これがもうすっごい良い。とても純粋に、その着飾らないような淡いトーンと彩度の低い色味は、写真という過去の産物をありのまま蘇らせてくれるようだった。

これだけでも十分だけど、個人的には写真編集する上で、拙いながらもこのETERNAをベースにすると、より深く自分の色を差している気になれた。

手放した今でも、ETERNAは一番好きなフィルムシミュレーションだ。それを初めて搭載したXH1を使用できたのは、人生の中で幸せだと思ったことの一つと言えるかもしれない。

さいごに

無知を曝け出すので機材の事はあまり書かないように、と思っていても、何か変化があると書いてしまう。

しかも手放した機材についてつらつら書くのは未練がましいけど、こう書いてみると、FUJIFILMが打ち出すフィルムシミュレーションにめっちゃ魅了されていたんだなと。

フィルムシミュレーション含めFUJIFILM製のカメラの何たるかを理解しているなんて思っていないけど、ETERNAに出会えた時点でぼくはFUJIFILMの事は好きだし、それぞれ良いカメラだった。

何はともあれ、次から使うモノには結構クセがあるらしいので、これまでのFUJIFILMとの経験がどう活きるだろうか。

なんて事は考えても分からないから、もうちょっと写真に触れ続けていきたい。

iRiS

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