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入透
2020年4月7日 22:56
冬を越えてしまった昆虫が静かに息を引き取った夏 世界で一人だけ、夢から醒める方法を知ってしまったみたいに 私を他人事にしたのはきっと私だった ひしゃげた空き缶の中身 不眠症の小鳥の舌 それから あなたの裸足に、いまでも貼り付いて一緒に歩いている 炭酸飲料と雑草の匂いが夕暮れを遅くする 「うつくしい」を知ったのは確かこのくらいの時期だった 死体の
2020年4月7日 21:35
"Who the hell is he?" 有機質に取って代わる無機質隊列は交わり蠢きかたちを変える古い設計図の羊皮紙は燃え落ちたもとの顏がどんなだったかも解らない怒りは痛みは( )は確かにここにここに在ったのに気付けば、波音は遠く 問1.記憶は誰のものか 一歩一歩進む毎ミクロの肉が削げ落ちてそれを歴史、と呼んだりもする仕方ないの