綱渡りの男 / モーディカイ・ガースティン作 川本三郎訳
確か、絵本ナビで紹介されているのを見かけた、綱渡りの男
amazon、なんか知らないけど、日本語の絵本、表示してくれない。。
さて、この絵本。
実際に存在する、フランス人の大道芸人のお話。
絵本の締めで、二つのタワーはもうありません、みたいに書いてるんだけど、途中で出てくる、ノートルダム寺院も焼け落ちてしまったな、と。。
そして、ルールを破ってでも、とにかく、成し遂げたい何かがある、そのパッションが、素敵だし羨ましいな、と。
正直、読み聞かせにも向いてる本だと思うのだけど、ただ、この人、無許可でビルを渡るから、逮捕歴もけっこうあって、何人かで担当ってなった時に、総意を取るには難しい本だろうな、とも思った。
そういう意味では、読み聞かせボランティアという機会を頂いて、自分も意識して絵本を読むようになって。
正直、「綱渡りの男」は、上の子にも、読みな、って。
まぁ、10分もかからないのだけど、絵本でテーマがギュッと濃縮されてるから、この感動が娘にも伝わると良いな、と。
で、上の子のこの絵本の感想が
「このビル、なんで今無いの?」
と。
ビルに旅客機で突っ込んだ、あのテロで無くなったのだよ、と。
ちなみに、9.11、アメリカ同時多発テロ。
私はちょうど、入社した会社にげんなりし始めていて、2001年の春ごろから、代理店を通さずアメリカのポートランドに留学するための手続きを進めていて(半年の語学留学で、I-20を取るために、大学の学位の証明書とか銀行の残高証明とか必要だった、と思う)。
10月に退社して11月にポートランドに行く予定だったのだけど、その時はまだ生きてた、鹿児島にいるおばあちゃんから、怖いから行くのを辞めたら?みたいな手紙が両親に来ていたりして。
でも、私は、どこにいたって、死ぬときは死ぬな、って思って。
まして、NYでもワシントンD.C.でもない、西海岸のポートランドに、誰が突っ込んでくるのよ、っていう笑
そういう、色々も思い出したのでした。
いやー、1冊で一つの記事にしたいほど、思うところが多い絵本でした。
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