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成功の鍵は行動?私には無理そう。それなら怠惰に生きよう。

知人にゴリにゴリ押しされた、「金持ち父さん貧乏父さん」。ベストセラーなのは知りつつもずっと避けていたが、とうとうその知人から読了期限を設けられ、やむなく購入。

案の定、初手から「1ページ読むだけで分かる、これ絶対つまんないやつやん!」となり、途中20回ほど離脱しかけたが、なんとか読了。

教訓:「他人に強要されて読むビジネス書ほど苦痛なものは無い」

あらすじ

著者ロバートキヨサキ氏が、少年時代に関わった2人の父:
金持ち父さん:著者の友達のお父さん。学はないが、色んな事業を立ち上げて金持ちになった
貧乏父さん:著者の実父。学があり教師をしているが、貧乏
から学んだ、金持ちになるために必要なこと、お金の増やし方、主に不動産や株の投資等について書かれている。

以下著者の主張まとめ
・学校ではお金について教えてくれないから、早いうちから自分で勉強しよう!じゃないと一生税金や請求書の支払いに追われる貧乏人だよ。
・お金のために働くのではなくお金を自分のために働かせることが大事=不労所得が大事だよ。
・「投資とかなんか怖いから」「お金とかよくわかんないし」って言って失敗を恐れて行動しない人は、臆病者で一生貧乏人だよ。
・貧乏人の「人生はずっと恐怖と欲望という2つの感情に走らされ続ける」
・その他大半:ロバートキヨサキ氏の金持ちエピソードトーク&貧乏人たちの貧乏エピソード。
・最後:ぐずぐずしてないでとにかく行動しよう!

感想

金持ちになる鍵は「行動」

強がっているわけではないのだが、不労所得が大事なのは自明で、「この人は当たり前のことをなぜこんなに長々と大げさに書いてるんだ?」と私の心は冷めきっていたが、結局こうやって文句ばかり垂れて何も学ぼうとせず行動しない私みたいな怠惰な人間がまさに、著者が揶揄している「貧乏父さん」なんだろう。

たまに出会う、いわゆる「意識高い人」。彼らはこぞって私に、「たくさん良いものを持ってるのになぜ行動に移さないの?もったいない!さぁ行動しよう!」的な投げかけをしてくるんだけど、「意識低い人」代表の私としては、特段深い理由は無く、「今ちょっとそういう気分じゃない、だりぃ」「失敗しそうだからとりあえず現状維持」って何も行動に移さない恥の多い人生を送ってきました。

成功の鍵は「行動」かも知れぬ…。ルンペンの私には行動しないことの方が何倍もの魅力を感じる。
ちなみに中身が薄っぺらい割にやたらと行動する人は俗に言う成功者になりやすい(私調べ)。

世の中は、金持ち父さんと貧乏父さんの絶妙なバランスで成り立っている

結局、
「金持ち父さん」=「『恐怖』も起爆剤にしてどんどん行動に移す、バイタリティ溢れる人」
「貧乏父さん」=「『恐怖』を言い訳にいつまでも行動しない怠惰な人」
なんだろう。拙者はもれなく後者である。

ただ、金持ち父さん的人間と貧乏父さん的人間がいるから成り立っている。全社会の人が全員金持ち父さん的マインドを持って行動に移すと、戦争になりかねない。私は今後も引き続き世の中のために、誇り高き貧乏父さんを僭称致す。

学校でお金の授業が無い不思議について

ひとつだけ、著者の意見に同意したことがある。
学校で年金や税制度などのお金の勉強をしないのは、よく考えると不可解な話で、「よく分からんけど税金納めるのはルールだから仕方ないよね〜」を浸透させて国民の思考を停止させ、納税ロボットを大量生産するのは、不思議なことにいつの時代もどこの国でも変わらない。怖いよね〜。

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