北九州でのまちづくり、第4フェーズの始まり!?
いや、勝手に考えていることですよ、ぼくが。
別に定義とかないし、もっと長い目で見たりすれば、そういう評価・表現も無いんだろうと思いますが。
昨日、北九州ESD協議会の関係で、
九州地方ESD活動支援センターさんが募集している『地域を好きになるESDプロジェクト』のヒアリングがありまして、
昨年度に続き、今年度も『未来創造委員会』として手を挙げさせていただこうと考えております。
ESDとは、『これからも持続可能な社会づくりへの学び』のことであり、環境分野が一番分かりやすいですが、ぼくたちや誰しもが暮らしやすい社会を描いていくには、ありとあらゆる分野も包括しているテーマです。
そんな未来・社会をつくっていくための『学び』がESDという概念です。ステキでしょ。
ESDの活動の拡がりへ、若い世代への普及や、若い世代での人材を拡大していくことを目的として『未来創造員会』を立ち上げており、昨年度から、一応、委員長を務めさせていただいております。
昨年度、一年間、毎月議論して、実践を重ねて、ノウハウを得てきました。
若い世代へのESDの拡大には、『フィールド』と『コンテンツ』が重要という結論まで達しました。
そして、新年度のテーマ設定を議論するなかで決定したことが、この記事です。
『民間』との連携をもっと拡げていこう!!!
ということです。
昨日、ヒアリングでお話させていただいていて、アドバイスをいただきながら、ぼくたちが考えていることを、思考整理できました。
大袈裟に言うと、
北九州市でのまちづくりの第4フェーズに入っていくという感覚です。
『まちづくり』っていう言葉は、そもそも曖昧な言葉です。
新しい首長さんの言っているような稼げる街だけが、まちづくりではありません。
それぞれの暮らしがあり、その中で生き生きと、そして彩りがあり。
ローカルなまちも。
経済的な動きも。
市民ひとりひとりの感情や感性も。
まちや人がつくる、文化や風土も。
ぜ〜んぶ、まちづくりだと思います。
モノを売って、勝って、お金というものを媒体に動いていくものだけではありません。
人が想いを寄せ、感動し、動き。
生きていくためには、エッセンシャルではないかもしれません。ある意味、オプション的なものなのかもしれません。
でも、そんな付加的な部分にこそ、喜びや楽しみや価値があったりするものです。
この記事で示すところ、『まちづくり』っていうのは、市民が自らの手によってつくる、そんな付加的な部分の価値や喜びのようなものと、いったん整理させてください。
『まちづくり』の推進にあって、
北九州市では、独自の発展をしてきたと、ぼくは思っています。
第1フェーズとして、
『地域のチカラ』があります。
小学校区単位での、ローカルな子どもの足でも動き回れるような生活圏内でのコミュニティ単位。
このなかで、まちづくりを進めていこうと、全国平均の倍ぐらいになる市民センターの整備もされました。
ぼくたち「好きっちゃ」は、まさにこのローカル地域を活動フィールドとしたNPOでもあります。
各地の祭りに象徴されるように、そのまち独自の楽しみや文化があります。
『地域活動』でのまちづくりが、各地で活発に行われています。
第2フェーズとして、
『市民活動のチカラ』があります。
NPOをはじめとした市民活動を、第1フェーズの地域にも融合させよう、活躍してもらおう、お互いに長所を活かし合おう!っていう流れがありました。
面的要素である地域に対し、市民活動は『点』であり、『風』のような存在です。
それぞれが独自の華や色を持ち、どこでも活動・活躍できるなかで、地域とのコラボ、行政とのコラボを果たしてきました。
ぼくたちのようなNPOは、まさにこれに当たります。
第3フェーズとして、
『若者のチカラ』があります。
北九州市立大学の地方創生学群に象徴されるように、若者が地域に出ていって学ぼう!実践しよう!
若者と市民活動がコラボして、多彩な社会をつくりあげていこう!!
そんな流れがあったように思います。
北九大だけでなく、共立大の地域創造学科や、西南女学院の地域連携室の設置など、各大学でも地域に目を拡げて行こう。市民活動と融合していこう!という流れが出てきました。
大学の活動だけでなく、各プロジェクトなどが盛んにおこなわれています。
大学の垣根を越えた連携もどんどんされております。
小倉の街なかでの活性化に関するプロジェクトや、グリーンバード、折尾での取組みも素晴らしいです。
また、ぼくたちも『好きっちゃアカデミー』と言う活動母体で、昨年度も430人の若者が現場で活動しました。
まさに、第1・2・3のフェーズを結集したもののようです。
(地域活動に入っていき、市民活動として、若者が活躍する!!)
ここまでは、歴史のお勉強のようなものでした。
これまでのまちづくりの変遷を、ぼくなりに時系列的に書いただけです。
さて、以降は未来の話です。
第4フェーズです!!
それは、『民間連携』です。
今回、ぼくたちが目指しているように、実践を伴いながら、民間連携を深めていこうというチャレンジです。
過去のESD協議会の反省もありましたし、残念ながらSDGs関係施策でも見え隠れしますが、
「名を連ねて満足する」という傾向にあります。
つまり、実体がない。実物がない。現場がない。
真の意味で、前述の3つのフェーズと、民間さんが連携し、活躍するステージをつくっていきたい。
民間さんは、勢いをもっています。
資本主義の社会のなかにあって、一番大きなチカラとムーブメントを起こすチカラをもっているのは、民間さんが動くことです。
実例を積んでいかないといけません。
少しずつステップアップしていかなければなりません。
民間さんが参画する意義を、価値を、意味を、効果を、
つくっていかねばなりません。
誰かが言っているように、「稼ぐ」という指標では、無理だと思います。
地域貢献、社会貢献、人材育成、企業としての学び、
そうした魅力を詰めていかねばなりません。
民間社員さんが、一歩前に出るために、
社長さんや上司さんが、行ってこいって背中を押すために、
『お墨付き』や『魅力』を
ひとつずつ創っていけたらと思います。
これは、とっても大きな挑戦です。
言葉だけ、格好だけでは解決できないチャレンジです。
これまで飛び込んでいないフェーズに飛び込んでいきます。
北九州市のまちづくりへの、第4フェーズへの挑戦。
商工会議所や青年会議所の活躍による、わっしょい百万夏まつりは民間企業による祭りとしての特色もあります。
起業祭でのアイデンティティもあります。
北九州活性化協議会での魂もあります。
さすが経済都市。素地はあります。
ポテンシャルはあります。
子ども関連のイベントでも、青年会議所は最近めっちゃ頑張っておられて感服します。
新時代の、新たな価値の創出へ、
真の意味で未来都市へ、
チャンレンジです。
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冒頭のイラストは、柳田知雪|noteさんの作品を使用させていただいています。ありがとうございます。
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