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北九州で大雪が比較的少ないのは『朝鮮半島』が守ってくれているから?

寒波襲来!日本海側を中心に全国的に大雪です。
北九州と山陰地方は、緯度が少ししか違わないのに、雪の降り方が全然違います。
気象について絶賛勉強中なので、雪の降るメカニズムをアウトプットしてみたいと思います。


①北九州での雪

ぼくの住んでいる北九州市は、九州・福岡県の最北端、目と鼻の先に山口県があります。
緯度は島根や鳥取などの、山陰地方とそれほど変わらないのですが、
めったに雪は降らないし、雪が積もるのは年に1回ぐらいです。
子ども達は雪が降ると大喜びで遊びます。

大雪の地方では、切実な問題ですよね。
生活への影響はもちろんのこと、命にも関わる大雪です。

同じ雪でも、その捉え方、生活や文化が全く違いますよね。

北九州で、わずかでも雪が積もろうものなら、スリップ・転倒続出!至るところで渋滞発生!!
と~っても雪に弱い街です。

タイヤのチェーンの付け方なんて分からない。
スタッドレスタイヤは持っていない。
車の運転中、スリップに対応するなんて、もってのほか。慌ててハンドル切って、よほど滑ってしまいます。

ぼくも雪に慣れていない北九州市民のひとりです。


②雪の降るメカニズム

そもそも雪が降るメカニズムとは?

雨も雪も実は同じなんです。
日本に降るほとんどの雨は、上空、雲の中で氷になっています。
温かい地上近くになってくるにつれ、とけて雨になって降ってきます。

気温が低いと雪、気温が高いと雨、ということですね。

「雨は夜更け過ぎに、雪へと変わるだろう~」
気温が下がったら雪になります。
(上空の寒気の状態や、乾燥度合いによって詳細には違いますが、ザックリ言うと、ということで)

ちなみに、10㎝の降雪は100mmの大雨に匹敵するとも言われています。

日本は温暖な気候にも関わらず、世界的に見ると、稀な豪雪地帯だそうです。

その理由としては、
『日本海があるから』と、
『大陸の寒気が流れこんでくるから』の2つです。

冬になると、『西高東低の気圧配置』ってよく聞きますよね。
これでより一層、北側のロシアの方からの寒気の流れ込みが強まります。
北極に近いロシアの方からですから、寒~い、冷た~い空気が日本の方へ流れてきます。

雪は雨と同じと申しました。
寒気の流れ込みだけでは、原料となる水分がありませんよね。

そこで、日本海がその水分を供給してしまいます。

水は「温まりにくく、冷めにくい」という性質がありますから、冷たい冷たい北風に比べ、日本海はお風呂のように温かい水です。もくもくと湯気がたっているような状態です。

この、北からの冷たい風と、日本海の水分が、豪雪地帯ジャパンのメカニズムです。

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③北九州は朝鮮半島が守ってくれている

九州最北端の北九州の地域的特性です。
山陰地方などに比べ、北側にある日本海がとっても狭いです。
水分の供給が少なくなりますね。

そしてそして、北側からの冷たい寒気を、『朝鮮半島』がブロックしてくれています!!!

北九州


韓国や北朝鮮のある朝鮮半島には、
高い山々がありますから、
寒気の流れ込みを、そこで『ブロック』してくれています。
地図で言う上から下に向いてきたものを、朝鮮半島が左右に分けてくれています。

東に避けたものが、山陰地方に行っているんですね。

これを専門用語で、
『JPCZ』:Japan sea Polar air mass Convergence Zone
『日本海寒帯気団収束帯』

というそうです。

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このJPCZは北九州を避けるというだけの理論ではなく、「山陰地方などで収束してしまう」という話です。
朝鮮半島だけでなく、ロシアと中国の国境付近にある高い山脈も影響しています。


④地形・気候に恵まれている北九州

ぼくの愛してやまない、ここ北九州は、
夏はそれほど暑くなく、冬はそれほど寒くもなく、
台風に弱い南側は山でガードされています。
前線に弱い西側もガードされています。
活火山もなく、海溝型の地震プレートからは離れています。

日本全国どこにいっても災害大国です。
そんななか、北九州は地質的にも気候的にもとっても恵まれています。

企業のBCP(業務継続計画)が重要視されるなか、もってこいの北九州市です。
新幹線も止まりますし、羽田空港までは1時間ちょっとで行けます。
街なかにはモノレールが通っており、JRやバスも充実しています。
食べ物は美味しいし、物価も安いです、テレワークにはうってつけの街です!

山・川・海の自然が目の前にあり日常の景色やレジャーを楽しみつつ、都市高速道路で、市内どこに行くにも1時間以内に移動できます。
九州の玄関口なのは地形のとおりで、数年前に東九州道も開通し、東側にも西側、南側にもどこにでもアクセスできる街です。

もともと、地形的要素もあり、文化の交流する街で、多彩な文化が生まれています。言葉には、他方の方言が入り混じった独特の方言になっています。
人も、おおらかで人情味のある方が多いです。

退職後、住みたい田舎ナンバーワンに認められました!
子育てのしやすい街ナンバーワンにもなっています!

ぜひぜひ、西日本側の支店を置くには北九州に。
災害対策バックアップ拠点には、ぜひ北九州に。
安全に穏やかに暮らすには、ぜひ北九州で!


ここで!肝心なのは!
災害が絶対ないというわけではありません。

全国どこにいっても、台風・線状降水帯・ゲリラ豪雨・直下型の地震はあります。

「比較的」災害の少ないまち北九州でも、住民による防災まちづくりを積極的に進めています。

ハード・ソフトとも、真の意味で、『災害にも強いまち』を目指しています。


おっと、気象の話をするつもりが、北九州の話で熱くなってしまいました。

今日の大雪、どの地域の皆さんも気を付けましょうね!


今日もご覧いただき、ありがとうございました!

防災まちづくりの活動だけ記事を貼っておきますね!




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