熱中症の話題・・・「水飲むとバテる」「部活中止」「初の特別警戒アラート!?」
今朝も、子どもの学校から連絡アプリが鳴りました。
暑さ指数が北九州で33を超えるので、『部活動中止』とのことです。
所管外ではありますが、小学生のバスケクラブも練習中止になりました。
ぼくも職業柄(消防)、毎日のように、熱中症に関する注意喚起をしております。
『熱中症警戒アラート』は連日、発令されっぱなしです。
どこをどう勘違いして、伝言ゲームしているのか分かりませんが、子ども達は、「暑さ指数(WBGT)が33を超える予報だから部活中止」と言っています。
おいおい、違う違う。
『31を越えたら、全て中止』が国で定めているルールです。
熱中症は、マジで気を付けた方が良いです。
「大丈夫」とか「頑張る」とか言ってる場合じゃないです。
生卵がゆで卵になったら、生卵には戻りません。
これが熱中症による臓器不全です。
最悪、死に至ります。
2年前の記事です。裏話も書いてますので、ご覧ください。
気温の高さはもちろんなのですが、
熱中症に関係するのは、実は『湿度』の影響が大きいです。
そのため、湿度の換算割合を高くした暑さ指数(WBGT)を用いています。
WBGTが、31を超えると、警告の【赤】になります。
赤は止まれ。
避難情報を発令する基準である「大雨警報」とかと同級の『警報』のレベルになります。
災害警戒情報で言うと、レベル3ですね。
そして、WBGTが33を超えると、警告よりもさらに上のレベルになりまして、『熱中症警戒アラート』が特別に出されます。
大雨で言うと、土砂災害警戒情報や記録的短時間大雨情報などのとんでもないときに出されるレベルです。避難指示のレベルですね。
レベル4【紫】が示されます。
今朝の北九州の情報です。
さらにさらに、高まって、
WBGTが35を超えると、『特別警戒アラート』が発令されるそうです。
色で言えば、レベル5【黒】になります。
これは、令和6年、2024年度から運用を開始されておりまして、
どうやら明日(7/28)に発令される見込みです・・・。初めての発令になりそうです。
繰り返しになりますが、
熱中症はとても要注意です。
毎日のように暑い、いや、「熱い」ので、もう感覚がおかしくなってしまっていますが、気を付けましょうね。
特に、体温に近いような気温の場合は、風にあたっても、温風を受けているだけになります。
でも、エアコンをガンガンにつけると、また温室効果ガスが・・・、悪循環、おそろしい世の中です。
適度に、上手にエアコンを使いましょう。
また、部屋を限定したりとか、いわゆる避暑地的な対応も心がけましょう。
ぼくが子どもの頃も、夏はもちろん暑かったですが、
プールの授業なんて、水温が低いから中止みたいなことは度々ありました。
今では、暑すぎるから中止になります。
暑さ対策で、一番転換点として大きかったのは、
『バテるから水飲むな』という教えでした。
大転換で、水はちゃんと飲めっていうように変わりました。
その時代以前のスポーツを経験してこられている方は感じてらっしゃる人も多いと思いますが、たしかに、水飲んだらバテるんですよね。
あまり飲まないようにしていました。
もはや、あの頃の時代を「迷信」みたいに思われている状況ですが(笑)、実は理にかなっていたところもあります。
先日習ったことをちょっと図にしてみました。
人間の身体にはたくさんの水分が含まれています。
ご飯を食べて、栄養を補給して、身体が動いています。
いまや、常識ですが、水分だけでなく、塩分が重要だと言われています。
体液を濾して出てきた尿に色が付いているのも、これも要因ですね。
暑いとき、運動しているとき、汗をかきます。
塩分の含まれた体液が身体から放出されていきます。
水分が減ったので、補給が必要になります。図の水色の部分ですね。
ただ、そうすると、体液が、薄〜くなるんですね。
これがバテる要因です。
身体がだるくなったりします。
「塩分も補給しましょう」ってよく言われますが、こういう感じです。
水やお茶には塩分が含まれていませんから、スポーツドリンクなどが良いですね。
でも、スポーツドリンクは糖分などのカロリーも多いですから、運動しない方の水分補給時には気を付けましょう。
最近知ったことで、さらに怖いと思ったのは、
一番右の状態のときに、『自発的脱水』を起こすそうです。
つまり、水分のみ補給して、体液が薄まったなら、体液をちょうど良い濃度にしようとして、身体が勝手に水分を放出しだすそうです。
でも、そうなると、残り僅かな塩分も一緒に放出してしまいますので、悪循環を起こします。
海で漂流して、飲まず食わずでも、「海水は飲むな」とは、このことですね。もっと脱水を引き起こします。
そう考えてみると、
夏の野球の練習で、バテバテで、水をガバガバ飲んでも、体力回復せず、逆に食欲が落ちたりしていました。
でも、暑いなかでも、水はちょっとにして、栄養あるもの食べたりしていた時の方が、不思議と回復は早かったものです。
あれのことだったんだなぁ。
色んなものが便利で快適になった世の中です。
上手に情報を活用したりして、楽しい夏を過ごしていきたいですね。
貴重な時間のなか、この記事をご覧いただきありがとうございます。
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