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『里親やってるってスゴイ』そう言われない社会へ

昨夜、毎月楽しみにしている、『サポのよる会』がありました。
北九州市市民活動サポートセンターが開催していただいてるもので、ぼくも毎月参加させていただいています。
行政職員や市民活動に携わる人たちが参加し、『対話』の場となっています。

昨夜の代表プレゼンは、
NPO法人光楽園の尾籠さんのお話でした。

児童発達支援所、認定こども園、放課後等ディサービスを運営するNPO法人で、子ども一人ひとりのために、必要な支援を提供しておられます。

尾籠さんのスライドをスクショさせていただきました!

尾籠さんとは、普段から連携させていただいたり、意見交換させていただいてますが、改めて、その想いを聴いて、とても感銘を受けました。

上記のような施設を次々と展開させておられ、スゴイなぁと思っていましたが、ご自身の経験を通じて
『必要な施設を考えて、必要なものをつくっていったらこうなった』というようなお話でした。
つまり、ニーズや子ども達に必要なものを生み出した結果として、これらの施設があるということですね。
そして、単にハコをつくるだけじゃなく、そこに想いや人を充実させているから、なおスゴイといつも思います。


更にさらに、尾籠さんのスゴイところは、
ご自身が『里親』をされているということです。

以前から、お聞きしていましたが、改めて聴くと、とても心うたれました。

実子2人と、里子3人を養育されているそうです。
現在では、皆さん随分と大きくなられているようで大学生が3人と大学院生が1人いらっしゃるそうです。

こうして身近な存在で、『里親』をされているというお話に接し、改めて見つめる機会となりました。


まず、その子のことから考えてみます。

事故や病気などでの保護者との離別や、
虐待や育児放棄などで保護者と隔離しなければならないケースも多いそうです。

『〇〇ガチャ』という言葉も出てきましたが、
生まれながらにして、親に育ててもらうという道が与えられていないという子どもがいるということです。
その子に罪はありません。その子の自助努力も不可能です。
そうした子たちが、全国で42,000人ぐらいいるとのことです。

そうした子たちを、施設養護、家庭的養護、家庭養護にて育てていくということなのですが、
すぐにイメージがわくのが、養護施設で育てられている感じだと思います。

その子の成長にとって、圧倒的に望ましいのは『家庭養護』だそうです。
つまり、『里親』に養護してもらうのが一番良いということです。

そうした里親の割合を50%以上にしようという目標もあるようですが、
現状は22%ぐらいだそうです。

国や施策の目標で掲げたパーセンテージまで程遠い感じで、割合を追うのではなく、一人一人の人生や生き方を積み上げて結果が後から付いてくるのだろうと思います。


次に『里親』の方に目を向けます。

『里親』をされている尾籠さんは
「もっと里親が増える社会になってほしい」と話されます。

生まれながらに道を途絶えさせられているような子ども達に何かできることはないかと思いつつも、
里親になるというのは、なかなか実行に移せるものではないと思います。

ぼくも、市民活動者として、いち市民として何ができるのだろう、と考えます。

まず、注目し、興味関心をもつこと。
世間話でも何でも、話題が広がると、まわりに影響が出ていくのだろうと思います。
まずはここから。

そして、何かしらできることを実行していくこと。
金銭的に大変なのであれば寄付などで支援したいし、子どもの居場所や、里親自身の息抜きが必要なのであれば、力になりたいと思います。
いきなり里親は無理にしても、「親戚のおじさん」ぐらいにはなれるかもしれません。

身近な存在として、感じて、関われていけたのなら、実情を情報発信していくのも良いと思います。
もちろん個人情報やプライバシーは大切にしないといけないと思いますが、クローズドになりがちな話題だと思いますが、発信していかないといけないのかなと思います。

里親になるか?ならないか?の2択ではなく、
もっと垣根がなだらかになっていくことが一歩目ではないかと感じました。



【以下の、例え話にして、適切でないことを先に謝ります。】
そういうことが言いたいわけでない、ということを先に。

話を聴いていて、ぼくの脳裏によぎったのは、子どものときの記憶です。

野良猫がいて、可哀そうだから、家で飼いたいって親にお願いしたこと。
同じような経験がある人は多いだろうと思います。

これに例えたいわけでなく、
そんな気持ちというか本能というか、感性、感情が人の心にはあるんだろうと思います。

何かできることはないか、
そう思うだけでも、何かしらの支援になったり、
次の行動に繋がったり、
次のアンテナが立ってる人に情報が当たるかもしれません。


尾籠さんの言葉に雷が落ちたような気持ちになりました。

『里親やってて、スゴイね、大変でしょ』ってよく言われるそうです。
『スゴイって言われない、大変でしょって言われない世の中になっていかないといけない』

ぼくが知らなかっただけで、
身近にそんな子ども達がいます。
身近にそんな里親さん達がいます。

もっと目を向け、心を傾けていきたいと思います。

ぼくが今すぐ里親になることはできません。
でも、何かできることがあるはずです。

この記事も、里親予備軍の誰かに届くと良いなと思います。


今日もご覧いただきありがとうございます。

尾籠さんの話には、もっともっと続きがあって、
『助けて』って言える”受援力”という話もありました。この話題とも繋がっています。
『社会で子どもを育てていく』社会っていう話もありました。
また書き出したいと思います。


<1年前の”今日”の記事★>

おぉ、これはいつも引用する記事ですね。一年経ったか~。
今日はこれから、シニア版あそぼうさいです!




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