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地域づくりの『最大公約数』~共感を生むテーマとは?

ぼくたちのNPOは、地域づくりを、『よそ者』として支援しています。

『地域づくり』といっても、とても多彩でかつ根深いものです。

一朝一夕に何かが変わっていくということはありません。


その地域には、老若男女、色んな方々が住んでいて、当然にして興味関心やコミュニティへの関わり方の濃淡もあります。

そんな多彩な地域のなかで、地域づくりを進めるために、『公約数』的な考え方をもっておくのがひとつのヒントかなと感じてきました。


地域の皆さんの想いを、同じ方向に束ねていこうとするなかで、
最も重要なキーワードは
『共感』です。

ピラミッド型の会社組織のように指示命令系統で動くようなものでもなく、
何かアイドル的なインフルエンサー的な誰かの言動で動くようなものでもなく、
お得セールのような金銭的メリットがあって動くようなものでもなく。

それぞれが思う、少しずつの感性のなかで『共感』を得ていくことが大切です。

この共感については、
完全に賛同というか、全面的賛成!のように、100あったら100の思いを傾けるようなものではなく、1でも2でも共感できると思えるものが必要かなと思います。

えてして、内容によっては、0であったり、反対意見であったり(いわばマイナスか)。
共感できないものってあると思います。

ある人にとっては重要な課題であっても、まち全体として多くの共感を得ることは難しいものってあります。

どれもとっても重要な課題なんですが、現状として全体の共感を得るに難しいテーマとして、
例えば、介護、障害福祉、国際・外国人、ジェンダーなど、、、
(繰り返しますが)それぞれ、とっても大切なテーマなんですが、全体として共感できるテーマにまで達しないということですね。
これらについては、今後の社会課題としての進展やそれぞれの意識関心で変化していくかもしれませんね。


ぼくたちのNPOのテーマそのものなんですが、
地域づくりにおいて『公約数』となるテーマは、
『子ども』『防災』『防犯』
だと感じてきました。

もちろん、そのまちの地域性によって大きく違いますが、
多くのまちに適用できる公約数テーマだと思います。


子ども達をターゲットや中心においた地域活動は、
多くの方に賛同いただけると思います。
お子さんやお孫さんのいない家庭であっても、ほんの少しでも子ども達の育みや、子ども達が喜んでくれることには賛同いただけるんじゃないかなと思います。
(イエモンの「JAM」が頭に流れ始めました。「みんな昔、子どもだってね~」)

防災については、
そのまちの地形や自然との共存のなかで、運命共同体として、同じ共通の敵と見据えた取り組みができます。
課題を共有し、肩を組んで対応・検討できるものです。

防犯については、
誰しもが安全・安心な生活をしたいと望んでいると思います。
不審者や事件・事故は無いにこしたことはないです。
まちづくりとしての活動テーマにはなかなか難しいんですが、共感できるツールではあります。


ぼくとしては、ここにプラスしていきたいのが『郷土愛』です。
上記3つほどの公約数には現実的になかなかなれないのですが、
自分たちのまちへの愛着という眼差しも共有できるテーマになっていくと良いなと思っています。

もうひとつ、
地域づくりというよりも、もっと大きな範囲の世界観で、
もっともっと公約数テーマとしてないかないといけないのは、
『環境』や『平和』に関することかなと思います。
こうしたテーマも取り組んでいきたいと思っています。


温かい地域の繋がりは嬉しいものです。
自分たちのまちの中で幸せを築くひとつでもあります。

『地域づくり』には、そんな足元を温めていく魅力があります。

その『最大公約数』的なテーマについて書いてみました。
地域づくりに携わる方においては、ふと気にかけていただけると良いなと思いました。


今日もご覧いただきありがとうございました。
これまでの関連する記事をいくつか貼っておきますね。



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