空き家PJとこれからの萩 1−3, 酒蔵の街-鹿島PJ

九州・佐賀県の鹿島市にある、江戸時代から続く酒造りの酒蔵通りは重伝建地区の指定を受けていますが、私たちはこの通りの活性化案を提案しました。現在も三、四軒の酒蔵があります。

早田宛て5-8

これは100分の1の模型ですが、長さ500mの長さの通りを作成しています。街並み自身は指定を受けているので、手当てをして街並みをそのまま継承していかなければならない中で、活性化のために私たちが眼をつけたのが通りに直交する隙間、路地です。

早田宛て5-9

そこには豊かな山からの水がいつも流れて浜川に流れ込んでいます。この水が酒造りに向けられ、浜川を介して各地に醸造された酒が送り出されて繁栄をしていたわけです。この水路に沿う路地に、隙間に、雁木空間のようなものを作れば夏の涼しさの場所にもなりましょう、広がりがあればイベントが行える施設も作れましょう。

酒蔵通りと浜川を結ぶ場所にある中島酒造を実測調査し、図面を起こしお酒を飲みながら、宿泊もできる場への提案を行い、街並み、そして直交する奥行きに川に面した風情のある場所を作り出す。奥行き感が生まれることで、線的な街が面的な広がりへと展開することになりましょう。街並が残ることが大切です。

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