空き家PJとこれからの萩 1−1, イタリア中世都市及び近世都市トリノ

早田宛て5-2

イタリア中部にある中世の街、サンジミニャーノは塔の街として知られ、商人たちが己の隆盛を塔に託したもので、その当時は数十本に及んだといいます。

早田宛て5-3

同じく中世都市シェナでは、マンジャの塔の下の広場で中世から地区対抗の競馬が行われることは世界的に有名です。

私たちにとっては「まちづくり」を考える上でのバイブルでもあります。というのは、中世から今日まで受け継がれて来た人々が集まって住まう工夫に満ちているからです。

広場、回廊、ちょっとしたアルコーブや路地が随所にあります。日本の集落とは違った石造りならではの、そういう仕掛けは現代の世界の街々にも影響を与えています。

早田宛て5-4

また、イタリアの近世都市トリノでは、広場に彫像があり、それを回廊が取り巻いている(というのはヨーロッパの街の風景ですが)、トリノではこの回廊が旧街区に10数キロ張り巡らされている。それに商店街が、教会が、大学が、市役所などが連携し、突然市電が回廊を突っ切っていく、というダイナミックな都市になっています。ここでは一つの都市の仕掛けが強調されている、と言えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?