見出し画像

アート鑑賞で脳が感動する理由

【約4,600文字】

 アートを見て感動しているのは脳みそだ。なぜ脳は、アートがわかるのだろうか? アートに感動してしまう脳のはたらきとは?

 アートを鑑賞している時の脳のうごき、脳のはたらきとその限界。抽象画からアニメのロボット、はたまた神仏まで。
 アートと脳の関係をギュッと絞ってお届けします。


 この有料記事は、上記(リンク)の書籍を参考にしました。アート鑑賞時の脳のメカニズムが、缶コーヒー1本のコストで手に入ります。

1;現代アートは個人的な体験

 抽象的な現代アートをイメージしてもらいたい。なんの絵なのか、上下もわからない作品があったとする。脳はそんなアートをみて、一体何が楽しいのだろう? 
 答えはシンプルだ。作品を楽しく感じる人は、自分の経験や知識を使って解釈しているのだ。脳科学者のエリック・カンデル氏はいう「私たちは皆、外界から不完全な情報を受け取って、独自の方法で完全なものに仕立て上げる」²と。
 当然、見る人によってズレてしまう。それもアートの一部なのだ。一体どういうことか?

ここから先は

5,129字 / 5画像

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?