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物語を武器にする。

長年続けていたアイドルを辞め、事務所を退所して、
フリーになってから1ヶ月。

自分自身に、人生で一番向き合った2020年7月。


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今までのnoteにも書いているのですが、
事務所に所属していることが当たり前だったので、
アイドルじゃない自分の使いこなし方を全く知りません。


『役者なの?』『歌はもうしないの?』『将来の夢は結局何なの?』             
最近めちゃくちゃ聞かれます。私にも正直わかりません。

…そうです。迷走しています。笑

吉本新喜劇女優さんになるのが私の夢ではありますが、
そこに辿り着くまでに何ができるのかが重要だと思っています。

夢はいくらでも語れるし、夢は見ていいものだとも思います。

でも、

「あなたには何ができるの?」と問いただされると
答えられない自分がいるのも事実です。

ついこの間、何者でもなくなったことを改めて強く実感しました。

何も持たずにここまで来てしまったことに気づいてしまいました。


それと同時に、
その恐ろしいものの正体から逃げてきた自分に出会いました。

私は今、人生の岐路に立っています。


アイドルという武器に甘えていた  

毎週、ライブの予定を入れてくれるスタッフさんがいて、
届けたい商品(CD、グッズ)やサービスがあるのが当たり前でした。

どれもこれも、誰かが用意してくれたものを売っていました。

まず、フリーになってから頭を抱えたのはこれです。
今後は自力で仕事を見つけていかないといけません。

それはまだしも、、
売り込みたい商品なんてないんです。

私は、秀でた才能を持ち合わせてる訳でもなく、
これといった特技もありません。学歴も言えたもんじゃありません。
(聞かれたら答えちゃう)

とは言いつつ、
ライブで手を抜いたことは一度もないし、
常に全力でステージに立つということに関してはめちゃくちゃ自信がありました。


ただ、そんなことはもう表現者なら当たり前のことで、

それを取ってしまったら、勝ち目なんてないのに、また気づかないふりをしてしまいました。

認めたくなかったんでしょう。


これは私の悪い癖で、
「わからないことなんてないし、怖いものなんてない」と
自分を過信してしまうことがあります。

なんだか一見良さげですが、その方向を間違えると大事故に繋がります。


先日、舞台をプロデュースするという
大きなお仕事をさせていただいたのですが、、


見事に何もわかりませんでした。


アイドル活動をしながら、舞台に出演はしていたものの、
お芝居を始めてようやく1年が経っただけの素人に何ができるんでしょうか。(めちゃくちゃ勉強になりました!)


少ない経験のなかで、あるだけの知恵を振り絞って、
恥ずかしくないようにと必死に振る舞ってはいましたが… 


全く隠しきれてませんでした。バレバレです。
(千穐楽後、こっぴどく叱られました。笑)


ここでやっと私は、
全く違う畑に来たことを認識しました。 #遅い



アイドル活動に費やしてきた人生。

学生時代のほぼ全てを捧げたからといって、
偉いわけじゃないのに、

ここで培った知識が他で通用すると思っていたのか、
この世の全てを知り尽くしたかのような顔をしてしまっていました。


誤魔化し続けてきた日々、隠し続けてきた本当の弱い部分。
知らず知らずのうちに育て上げていた無駄なプライド。


それが一気に壊された瞬間でした。


アイドルじゃない自分がすごく怖くなって、
知らないものが突然怖く見えました。

その反面、
目を逸らし続けてきた自分を認めてあげることができた瞬間でもありました。


さて、やっと色々曝け出せたところで大事なのは今後のことです。

ここまで書いてしまったので、、
私にはもう恥ずかしさのヒトカケラもありません!!


こうなったら全てを受け入れて、
裸一貫でやっていくしかありません。


辞める前からそんなことわかってたはずなのに、
なぜか根拠のない自信だけを持って、
武器も捨ててここに来てしまいました。笑


ここからが本当の勝負です。


今この瞬間が物語になる

『アイドルだろうが、何をしていようが"彩葉ちゃんだから応援する"』

この言葉を聞いて、西野さんがよく仰っている「キャラ経済」のお話を思い出して、ハっとしました。


今、売り出す商品がないんじゃなくて、
私は私という物語を売っているんだと。


何か武器を持つことばかりに囚われていました。
持つに越したことはないし、
何もない私は同じ土俵にすら上がれないけれど、、


これからは「私が商品です。」と言っていこうと思います。 #馬鹿


「人生はヨリで見ると悲劇、ヒキで見ると喜劇」だって。
長いスパンで見た時に、それは喜劇になるらしいです。
ただし、それには条件がある。
それは「喜劇にすることを諦めない」ということです。
頑張ってね。僕も頑張る。(↓引用)
https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12612575637.html



おわりに

今後も舞台には出演していくのですが、
コロナの影響で8月末に出演予定だった舞台が延期になってしまいました。

場数を踏みたくても踏めないこのご時世。

今までは、ライブ会場に足を運んでいただくことだったり、
物販を購入しださることが演者の直接的な支援に繋がっていましたが、
定期的に会えるアイドルイベントとは比にならないくらい、
フリーになった今、応援してもらえるオフラインの場が消えつつあります。


あまり公言してこなかったのですが、
今年の3月、コロナウイルスが猛威をふるいだしてから
アルバイトを辞め、実は今学生をしながら配信で生活をしています。

それまではライブ後に夜勤に行く生活が当たり前でした。

以前、芸大生に対して西野さんが、
「絵と関係のないバイトをするくらいならクラファンで似顔絵リターンを作って、集めたお金で画材を買った方が、画力も知名度も上がる」

みたいなことを仰っていて、それを聞いてから

”この夜勤の時間って私の活動に全く繋がってないなぁ"と思い始めたのが
キッカケで(なるべく)毎日配信をするようになりました。




簡潔に言うと、みんながいないと死にます!



”恥ずかしさのヒトカケラもない"と書いてしまったので
もう後戻りできません。笑

改めて…



これからも全力で頼らせていただきます!!!!!!!!
よろしくお願いします!!!!!!!!!!



最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

2020.08.02 彩葉(いろは)


ここまで読んでくださりありがとうございます!!