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読書ログ:海外で結果を出す人は、異文化を言い訳にしない
こんにちは、アイルランド在住のつぐみです。
今日は読書ログです。
海外関連書籍における私のバイブルは、エリン・メイヤー著の『異文化理解力』
だから題名から私のバイブルのディスっぽいなーと感じ、本は気になりつつも手にしてなかった。しかしふとしたきっかけで読んでみると、正しくは「何でもかんでも」異文化を言い訳にする人は成功しない、というだけで、問題の細分化を丁寧に説明した納得のいく書籍。
海外で起きる困難を4つにカテゴリー化
海外に住んでいると、すべての困難が、その文化が持つ特殊性からもたらされると錯覚してしまう。
しかし本当は、海外ビジネスで起きる問題は以下の4つに細分化されて、異文化を原因とする問題は④だけだという主張。本質的な問題を把握しようとする姿勢が素晴らしい。
① 経済やビジネスの「発展段階」の違いによる壁
② 自身がカバーする「ビジネス領域」の違いによる壁
③ 「組織での役割」の違いによる壁
④ 持っている「文化」の違いによる壁
これは私もとても良くわかる。私は何かうまくいかない時に、「英語」のせいにしがち。単にコミュ力の弱さだったり、相手が疲れていたり、という理由を考えず直感的に英語を理由にしがち。
何か苦労してる問題を抱える時、すぐに解決できない理由に原因を求める態度を改めようと思わせてくれた。
豊富な海外事例
実際の海外駐在者の具体例が豊富で、陥りがちな失敗とその問題分析、対策などあり、国際社会で活躍したい人にはおすすめの一冊
事例で感動的なのが、現地人を心から信じてチームビルディングをする駐在員の話。
この人は赴任早々子供が事故に遭い、言葉も不自由な中パニック。
しかし現地スタッフが、応急処置や救急車の手配、病院への付き添い、病院内での諸々の対応、医師や看護師とのコミュニケーションと立ち回る。自分は何もできないという強い思いが原体験となり、ローカルを信じるワークスタイルとなった。
鍵となるのは自国と自分の理解
相手国の文化や会社もそうだけど、自分の国、自分の会社、果ては自分自身のこともきちんと話せなければならない。
海外で必要とされているのは、他国理解の前に、自社や自国の魅力をいかに具体的に、説得力あふれる言葉で語れるかだと分かる。
自分に関しても、自己認識を高めた上で、他人と関わるようにメッセージ。
「自分の限界を知ることだ。それが人を巻き込む武器になる」
「限界を知り、己の価値と周囲に求める価値を明確に定義すべきだ」
かと言って言葉(メール)だけでなく、共体験のプロセスで人を魅了する。
刺さるところと気になるところ
現地に対して、「許可を得て、その国で働かせていただいている」という謙虚な気持ちを持つことを推奨。
自社の成長や自国の発展ばかりでなく、その国や地域社会に貢献しようという気持ちになっていく。
なんか自分が忘れがちになってる気持ちだけど、大切にしようと思わされた。
そして、こんなビジネスバリバリな人だけど、最後は宇宙と一体になるというキーワードが出てくる。なんか結構な割合で成功者ってそう言うよね。
人生において宇宙との一体感はどうやら避けて通れないらしい…
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