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読書ログ:50歳の分岐点 - 差がつく「思秋期」の過ごし方

最近読んで面白かった本。大人への階段である思春期ならぬ、老人への変わり目である思秋期についての話。中国ではこの「思秋期」という言葉がブームになったらしい。



40過ぎて、ホルモンバランスの崩れをヒシヒシと感じています。思春期を経て大人になるように、思秋期を経て老人になる。良い老人になるために、良い思秋期が必要なんですって。思春期をこじらすとグレたりするように、思秋期をこじらせると痛い老人、老害になってしまう。そのために参考になりそうなこと、たくさん載ってました。おすすめです。


■ 脳を使うことが一番

老化は、実は感情から先に始まる。知力体力よりも。知力体力の衰えは実感しやすいが、感情の衰えは意識してないと気づきにくいため敏感になっておくこと。
感情のコントロールができなくなるのは、前頭葉の劣化。急に怒りだすお爺さんやお婆さんは、この典型パターン。

意外だったのが、お金を使うのは前頭葉刺激になるということ。毎日同じようなお金の使い方をするのではなく、たまには贅沢な買い物をすると前頭葉に刺激を与えることができる。

■ 知識人より思想家を目指す

年を取ると物忘れがひどくなると言うが、実は忘れているのではなく引き出せなっているだけ。そのため物を覚える練習をするよりも引き出す練習をする方が老化防止には優れている。アウトプットの重要性が叫ばれているけれど、歳をとるほどインプットよりもアウトプットを中心にする。
そもそも現代においては、何を知っているかよりも、それらの知識をどうかみ砕き自分の思想にするかの方が価値が出る世の中になってきてますからね。

■内臓に負担が少ない食べ物

身体の老化は、細胞の炎症が原因であるという事を聞いた人も多いはず。炎症を抑えるための食事がやっぱり重要。筆者は、老化防止にはエクササイズよりも食事が大切と感じているみたい。

オメガ3脂肪酸を豊富に取るために、肉魚大豆をとる。西欧からの受け売りで肉を減らすことが推奨されているけど、実際には日本人はもう少し肉をとってもいいくらい。
おやつは膵臓が起きている16時頃に。ダークチョコレートかフルーツ。
オリーブオイル小さじ一杯飲むのも良い。

とは言え、過度な食事制限やエクササイズによる無理なダイエットは推奨されておらず、ちょっとぽっちゃり型の方が長生きという統計もあるので無理するなと。最近太ってきた私は慰められました。

■人間関係の我慢をしない

若い頃はある程度、人間関係に我慢して出世したりネットワークを広げることも必要だが、熟年になると本音で生きること、ストレスを減らすことを心掛ける。ストレスは想像以上に老化を促進する。
私はあまり嫌いな人はいないのですが、最近、珍しく嫌いな人から連絡きたのでこの本に勇気をもらって(言い訳にして)スルーしました。不要なストレスから逃れられた!

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