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ginco13
#382 山崎先生に憧れて
漫画家・吉田戦車氏の代表作、『伝染(うつ)るんです』(1989 〜1994)の登場人物は皆個性的。吉田氏が描くその独特の世界観とその中で活き活きと生活するキャラクターたちは、人間的な様々な煩悩に塗れながらも、何かこう私たち人間の「嫌な」部分をチクッと刺す。
そんなキャラクターの中に、中学英語教師・山崎先生がいます。山崎先生は一種異様な体格をした正体不明の生物なのですが、非常に教育熱心。常に生徒の立場に立って行動する彼からは、漫画が発行された当時の教育事情に対する鋭い批判が見受けられると共に、今私たちが目指している新しい教育の形を体現しているように感じる。
「体罰はいけませんな、校長」
「立ち直りかけている川沼に、教師として何かしてやれることはないか、、、」
「この生徒はふざけてなんかいない!ふざけてもない人間に、ふざけやがってなんか言っちゃいかん!」
山崎先生が望んでいた教育現場が間近に迫っているような気がします。
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