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#91 真のインクルーシブ教育は、学校における「分ける」と言う概念を取り払うことから始まる

先日
NHKで

「ギフテッドが見る世界は 〜東京・渋谷〜」
https://www.nhk.jp/p/ts/P71P7Q379L/episode/te/MYR81JWPY9/

という番組が放送されてました。

ギフテッド(同世代の子供と比較して、突出した知性と精神性を兼ね備えた子供)が

現行の学校教育体制の中で生きていくことの難しさが、リアルな声として伝わってきました。

一人ひとりの個性を尊重する多様性

の重要性がます一方、

集団に個性が潰される現状は、未だ社会の多くの場面であるのだと思います。

インクルーシブ教育もその一つ。

理念の正しさと、実効性の難しさ。この2つには大きな葛藤があります。

自分自身の「個性」によって、その「集団」から疎外されている感覚は、その人自身の人格形成に大きな影響を与えるでしょう。

学校では様々な場面で「分ける」ことが行われます。

私が高校時代の時も

「大学進学クラス」・「スポーツクラス」とその目的に応じてクラスが「分けられて」いました。

目的や個性に応じて、「分ける」ことがその人の能力を伸ばすことで効率性が良い面があるものの、自分とは異なる人との交流機会が減ることにも繋がるでしょう。

現に、私が所属していた「大学進学クラス」と、「スポーツクラス」の生徒は、高校3年間でほぼ交流する機会もなく、お互いがお互いを知らぬまま、非常に仲が悪かったように思います。

人は自分で体感することでしか、その多様性を感じることはできません。

本当の意味での

インクルーシブ教育とは
「分ける」概念を取り払うことからはじまるのではないかと思います。

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