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#265 仮想(メタバース)の中で現実(リアル)を学ぶ面白さ

 メタバースとはインターネット上に構築された『仮想空間』のこと。2003年に『セカンドライフ(Second Life)』という3DCG仮想空間ゲームで、メタバースが注目されてからはや20年。急速な技術革新により更なる進化を遂げているメタバースは一大産業になり、教育業界にも影響を及ぼしそうな予感。

 クラスター代表取締役CEOの加藤直人氏は、「メタバース教育」の可能性について語っています。

加藤氏によれば

例えば、リアルではできない、メタバースならではの「体験的な学び」ができることもclusterの大きな特徴の一つですが、この特徴を利用して、既存の教育を加速するコンテンツも生まれているんですよ。
「身体の中に入って食物の消化のされ方を学ぶ」「実物大の恐竜を眺めることができる」「化学式を立体化したものを飛び移って体験する」といったコンテンツがユーザーによって制作され、公開されています。
教科書だけではなかなか理解が難しいような「ものの大きさ」や「立体的な構造」「動きや流れ」といった学習も、わかりやすく学ぶことができると楽しいですよね!

と語る一方、メタバース教育の本質的な魅力は「共創〜co creatiion」だと述べています。

clusterのいいところは「想像したものをみんなと一緒に作る」、さらに「作ったものをみんなに共有して、反応をもらう」って、こんなに面白い作業なんだ、ということを体験して味わってもらえることにあると思っています。

 このコラムを書いていると、私が小学生のころ、交流がある中国・天津の小学校とインターネットでお互いの教室を映しあった記憶が蘇ってきます。遠く離れていながらも同じ画面を共有しているという事実がすごいなと思っていました。

 「協働的な学び」という言葉がキーワードとなっている昨今の教育業界。メタバースは、地理的距離を筋斗雲のように飛び越え、私たちの「学びの可能性」を広げてくれるのではないでしょうか。


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