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#720 言葉から学ぶ〜もう権威主義はすぐそこ〜

「読む」という行為を大切にしたいと思っています。

 漫画・文学・週刊誌・ファッション雑誌。その対象は問いません。

 それは誰かが織りなす言葉が私に感動、共感、理解、その他様々な「学び」を与えてくれることを知っているからです。

 社会学者の古市憲寿氏がX(旧ツイッター)に投稿したコロナ・ワクチン議論に対する私見を読みました。

 ワクチンに関して言えば、僕自身は抵抗感の少ない方だと思うけど、ワクチンを拒否するひとを一方的にバッシングするのは違うと思う(もちろん打ちたいひとに打たせないのも違う)。公衆衛生の示す社会全体にとっての最適解と、個人の自由意志は時にぶつかる。個人の気持ちをたやすくないがしろにするべきじゃない。もちろん、その上で説得や対話があるのは健全。だけど頭ごなしにバッシングしたら、お互いに分断は深まるばかりでしょ。その対話にはコストもストレスもかかるけど、それをあきらめたらもう権威主義はすぐそこだからねえ

 彼の言葉から、私個人としては様々な学びがある。
 
「公衆衛生の示す社会全体にとっての最適解と、個人の自由意志は時にぶつかる」

→組織が目指すものと、個人が追い求めるものは時に違う。

「だけど頭ごなしにバッシングしたら、お互いに分断は深まるばかりでしょ」
→誰かの存在や意見の否定が対立を産む

「その対話にはコストもストレスもかかるけど、それをあきらめたらもう権威主義はすぐそこ」
→本当に大切なことは時間がかかるが、その無視して安易な方向に行けば、そこには権力(あるいは多数派)の独裁が待っている

コロナワクチンに関する同氏の私見は、日本を含めた世界の様々な「組織」に果てはまる危険な思想を指摘していて、こと学校教育に携わる私としては、その現状を的確に表しているなと感じます。

 もう権威主義はすぐそこ

という言葉が私には響ます。

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