夏支度
雨のふりつづく、梅雨の終わりごろ。
雨の音がやさしく、心地よく続く。
静かで、雨と水車小屋の音しかしない。
田舎のおばあちゃんの家、本家で嗅いだいい匂いに包まれる。
昔、くらしていた人の声が、後ろ姿が見えるような気がする。
日々入ってくる情報は少なく、会う人もさほど多くない。
変化の少ない、繰り返される日常。
たった、数百年から数十年で、ずいぶん遠くへ来てしまったような。
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