waterweedワンマン 下北沢SHELTER 2017/10/18
まだ、あの箱の空気が肺の中に残っている気がする。
・岩手→東京
waterweed初ワンマン、ということで東京へ。
常にぼっちでライブも行くしフェスのキャンプサイトでソロキャン△するけど長時間の移動はぼっちにはしんどい。
あと東京の駅大きすぎてこわい、遭難したらどうしよう。
等と思いつつも下北沢SHELTERへ到着。
既に開場しているものの微妙な客の人数に若干の不安を覚える。
…いやいや開演前になったら増えるよね。
と思いつつも最前に隙間があるのでそこへ入って埋めておく。
そろそろ開演だろうか。
後ろの時計を見るために振り返る。
どうやら後ろの方まで人で埋まっているようで、私もその他大勢の客の一人に過ぎないけれど思いきり安堵してしまった。
・開演
いつもどおり。
SE等もない登場から短い挨拶、そのまま始まる演奏。
いつもどおりだけれど何よりも特別な時間が始まって。
音が響いた瞬間、箱の中の空気が変わった。
Only for usからMonologue。
サークルはできているのだろうか、後ろを振り返ったけれど人が多くてよく見えない。
上からどんどん人が降ってくる。楽しさが爆発している。
よくある比喩表現の「空気が変わった」という意味も含むけれど、キラキラ、あるいはギラギラピカピカした「楽しい」という粒子を目一杯含んだ空気だ。
ゲストギタリストを招いて4人体制でKilling the earth means our suicideから全曲披露し、Your Story Is Endまでやってくれてフロアは興奮が振り切れっぱなし。
その場にいる私達はそのキラキラした空気を荒い呼吸と共に吸い込んでは吐き出し、呼吸の都度、楽しい粒子は濃くなっていく。
Still awakeが始まった瞬間の待ってましたと言わんばかりのハンドクラップとシンガロング。
さすがにワンマンにわざわざ足を運ぶような人は「わかってる」人種しかいない。
10yearsでまたもフロアのテンションが爆発し、楽しくて楽しくて、楽しい一辺倒だった感情がJuly31でごちゃ混ぜになり、溢れる音と光に思わず泣きそうになった。
彼らのためだけに用意されたステージで、彼らが演奏し歌い、音が放たれる。
その音がフロアを揺るがし、あまりのことに何度か夢かと思った。
かっこよさの限界を超えると現実と夢の区別が曖昧になることをその日知った。
Ashesイントロで歓声が沸き、私の両隣のいかつい男性たちが少年のような笑顔で「open my eyes!!」と咆哮し、Beyond the oceanを楽しそうに歌う。
そんな夢のようなステージは体感にして一瞬で終わり。
普段のIQが4くらいしかないのにライブ終了後は-7くらいになって「優勝…最高…優勝…」と繰り返すだけの装置と化していた。
夢を見ていたのだろうか…と、この期に及んで思ったけど、手に持ったままの物販のシャツやら何やらが現実だと主張している。
しばらく離れた場所のロッカーへ戻り、LINEを打ったり上着を取りに行ったりして戻った箱で。
彼らに会って思わず出てきた言葉が「生きててよかった」だった。
生きてこの光景を見ることができて本当によかった、今でもそう思う。
・帰宅
興奮のあまりほぼ眠れないままの帰りの新幹線の中で昨夜の景色を延々反芻する。
耳の中でずっと音が鳴り続けている。
あの箱に充満していた「楽しい」粒子が詰まった空気がまだ肺に残っていて、呼吸の度にキラキラとした思い出が蘇る。
あのJuly31を思い出してはあまりのエモさに泣きそうになり、新幹線の中で頭を抱えるという不審者と化してしまう。
普段ならイヤホンで音楽を聴きながら帰っていたところだけど、その日に限っては不要だった。
脳内で再生される昨日の音だけで地元に着いてしまったからだ。
駅付近の駐車場から車を出してようやく昨日ダイバーに蹴られたり踏まれたりした後遺症が出てきた。
そういえば全く痛みを感じなかったな…等と思い出しながら白龍のじゃじゃ麺を食べて、麺と共に思い出と現実を噛み締めた。
いつか彼らがこれを食べに来てくれる時が来たらいいな、なんて思いながら。
(セットリストは隣の人が貰ってたのですが写真撮らせてもらうの忘れてたので誰か教えてください…)
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