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【衝撃】一風堂名物「辛もやし」の仕込み量がハンパない件。

「これを食べに一風堂に来る!」というお客様も実はたくさんいらっしゃるほど、圧倒的人気を誇る一風堂名物「辛(から)もやし」。その名の通り、茹でたもやしを辛く味付けした無料の副菜で、一風堂のラーメンのお供として長年親しまれてきました。

この記事では、「辛もやし」の始まりや仕込みの裏側などを特別にご紹介します。一風堂のことも「辛もやし」のことも、もっと好きになっていただけたら嬉しいです。

一風堂名物「辛もやし」爆誕

「辛もやし」の提供が始まったのは、1987年頃、一風堂の姉妹ブランド「爽風亭」(そうふうてい・現在の「一風堂 大宰府インター店」)でのことでした。一風堂の創業は1985年なので、かなり初期の段階から「辛もやし」は存在したということです。当時から一風堂創業の地・福岡のラーメン文化として、辛子高菜や紅しょうがなどの副菜をとんこつラーメンの「味変」用に楽しむのが一般的でした。「爽風亭」では当初、パートタイム勤務のスタッフさんたちが中心となって漬物などを考案、調理していたそう。ある日、新しい副菜を考える中で、スタッフさんからアイデアが生まれました。

「とんこつラーメンに合う、箸休めとしても楽しめるピリ辛の副菜があったら良いよね」

この発想が「辛もやし」の誕生に至ったといいます。(スタッフさん、素晴らしいアイデアをありがとう!)これがとても美味しいと評判になり、やがて一風堂にも導入されました。

「ツボ」入りで提供される「辛もやし」
今では四角く白い容器に入れて提供されることの多い「辛もやし」ですが、以前は写真のような壺状の容器に入れて提供されていました。その名残りとして、今でもスタッフの中には「辛もやし」の容器を「ツボ」と呼ぶ人が多くいます。(用例:「ツボにもやし詰めといて~」など)

その後、一風堂は福岡を飛び出して店舗を展開、「辛もやし」も一緒に全国進出しました。とんこつラーメンと相性抜群な「辛もやし」は、お客様の間でも評判になり、「一風堂と言えば、あのもやしがある店だよね」とのイメージが徐々に定着していきました。辛味を調整するなど味のブラッシュアップも密かに重ねながら、今もお客様に愛され続けています。

よく質問がありますが、この「辛もやし」はおかわりOK、つまり食べ放題です。お客様にお腹いっぱい食べていただくには当然、ものすごい量の「辛もやし」を日々作り続ける必要があります。

大量「辛もやし」仕込み風景大公開

一風堂の朝は、「辛もやし」の仕込みから始まります。一般家庭ではあまり見ることが無さそうな大量のもやしをドバっと一気に仕込んでいくので、見た目のインパクトが抜群です。一緒に作るような気持ちになって、仕込み風景をお楽しみください。

もやしはこんな形で納品されます!
1袋4kgと、ずっしり重~い!
さっと茹でて水にさらし、よく水を切ります
この日はもやし2袋分=8kg仕込みました
魔法の調味料を投入!※材料は企業秘密!
昔は各店でスパイスを調合していましたが、現在は簡単タイプに進化。
仕込み時間が大幅に削減されました
数分間、ひたすらまぜまぜして・・・
全体にまんべんなく味がついたらOK!
バットに移して、
冷蔵庫で冷やして、完成です!

年間仕込み量はまさかの、ゾウ○○頭分!

店舗によっては、上記の仕込み作業を昼過ぎにも行います。1日の仕込み量は、国内全店の平均で1店舗約12kg(多い店舗では24kg以上!)。全店を合計すると、なんと1日1トン超えに。

1年間では・・・約400トン!!!

想像しにくいので動物に例えてみると、アフリカゾウ60頭相当の重量の「辛もやし」を作っている計算になります。

上記仕込み量は、2022年12月~2023年2月の調味料納品実績をもとに算出しました。お客様が増えるにつれ、仕込み量は今後も伸びていく可能性が十分にあります!

《初公開》年間コスト○億円⁉

おいしい副菜が無料、しかも食べ放題となると、「コストはどのくらいかかってるんだろう?」と気になりますよね。

もやしと言えば、価格が低く栄養価の高い家計の味方。しかし、昨今の物価高騰の影響を受け「物価の優等生」のもやしにも、値上げの波が押し寄せています。全国のスーパーで売られているもやし1kgの平均価格は、2023年2月時点で184円、3年前と比べると13円上がっているといいます(jpmarket-conditions.comより)。

一風堂の「辛もやし」に使用しているもやしも、例外ではありません。原価は確かにここ数年で上がってきています。そして当然、仕込みや卓上へのセッティングには人件費がかかります。

ざっくり計算すると、全店分を合計した「辛もやし」関連のコスト総額は1日約50万円ほど。1か月では約1,550万円、1年では2億円弱と、実は大きな大きなお金が費やされているのです。

それでも、一風堂は「辛もやし」の無料提供を続けています。

なんだか心配になってくるかもしれませんが、35年間続けてこられたので大丈夫です。

「なぜここまでするのか?」その答えは、

大切なお客様に、いつもの「一風堂体験」を変わらずに楽しんでいただきたいから

お客様の笑顔のために、今日も明日も心を込めて「辛もやし」を作ります。

無料とは言え、人の手とお金をかけて作った商品です。
食べきれる範囲内で、専用のトングを使うなどマナーを守ってお召し上がりください♪

多様化した「辛もやし」提供方法

感染症が猛威を振るった2020年、一風堂はお客様により快適にご利用いただけるように衛生管理を再徹底、「辛もやし」などの提供方法についても見直しを行いました。中にはセルフサービスコーナーを新設するなど、卓上に副菜を設置しない方法を取る店舗も。今では、大きく分けて以下の3つのような方法で「辛もやし」などを提供しています。

■一風堂での無料の副菜の提供方法(2023年4月現在)
①密閉容器に入れて卓上に設置・お客様ごとにお取り替え
②卓上に設置せず、店内にセルフサービスコーナーを設置
③卓上に設置せず、ご注文ごとにスタッフが提供
※フードコート業態店など、一部店舗はサービス対象外となります

お気に入り店舗の卓上から「辛もやし」が無くなっているとすると、実は提供方法が上記の②や③に変わっていたという可能性があります。店内の掲示物も参考にしていただき、もし不明な場合はお気軽にスタッフにお声掛けくださいね。

セルフサービスコーナーのようす
店内掲示物の例
「辛もやし」以外にも、ラーメンに合う無料副菜をご用意しています。(一部店舗を除く)
お好みの食べ方を見つけて、一風堂を更に楽しんでください!

おうちでもエンジョイ「辛もやし」

おうちで一風堂気分が味わえる夢のような調味料「ホットもやしソース」をご存知ですか?「辛もやしを持ち帰りたい」「自宅でも食べたい」というリクエストを受け、一風堂グループ会社が開発したロングセラー商品です。

使い方は超簡単!1袋(200g)のもやしを茹でて冷やしたら「ホットもやしソース」を大さじ3杯かけて混ぜるだけで、一風堂で食べる「辛もやし」風の副菜が完成します。「ホットもやしソース」1本でもやし6袋分(1.2kg)作れるほか、アレンジも豊富なので、まとめ買いするお客様もたくさんいらっしゃいます。

箱入りのギフトセットはプレゼントにも最適♡

「ホットもやしソース」は一風堂の店頭(一部店舗を除く)や一部スーパーマーケット、ドラッグストア等でも販売されていますが、まとめ買いには一風堂オフィシャルオンラインストアがおすすめです。

【超絶お得】辛もやしセット最大40%OFF

さらに、一風堂オフィシャルオンラインストアでは2023年4月20日(木)~7月31日(月)の期間中、「ホットもやしソース」を含むセットが最大40%OFFで手に入るキャンペーンを開催します♪

この機会にお得にゲットして、おうちで一風堂気分をお楽しみください!

数量限定なので、ご注文はお早めに!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!「辛もやし」の歴史と今を知ったあなたは既に「辛もやし通」です。一風堂に来店したら、「辛もやしあるかな?」と見渡してみてください。着席したら、ラーメンをお待ちの間などに食べてみてください。そして、遠慮なくおかわりしてください。(名前の通りちょっと辛いので、初めての方は少量から試してみるのが良いかもしれません。)

ラーメンに投入したり、ごはんにのせたり、食べ方は自由です。あなたのお気に入りのスタイルを見つけて、これからも「一風堂体験」を存分に楽しんでくださいね。

皆さまのご来店を、心よりお待ちしております!


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