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「やらされ感」を抜けてからがスタート

先ほど息子をテニススクールに送り込んだ。

6月に難病の診断が下り、自分の体調とうまく付き合っていくため、通信制高校への転校を決断した息子だが、テニススクールは以前から通っているところに引き続き通っている。同じ高校の先輩や後輩に会える時間でもあり、楽しそうだ。難病を抱えながらも趣味のテニスを続けられる身体であることは本当にありがたい。

通信制高校へ転校し、自分のペースで勉強することになり、当初はどうなるかなと心配なところもあった。今までのように決まった時間に登校するわけでもない、学期ごとに定期テストがあるわけでもない、毎日のように先生に会うわけでもない、お友達となにか競うわけでもない…

これで本当に勉強はするのだろうか?

でも転入学して2ヶ月、全くその心配はいらなかった。

病気が発覚してから数か月、学校に登校していなかったが、その間に息子なりに色々考えたのだろう。将来の夢を実現するためには大学に行きたい。そこだけは諦めない。

その覚悟があったからこそ転学後も自ら勉強することができている。そして今日も送る車の中で「中学受験をして高校に入った時も、高校での勉強が中学受験でやったことと重なることがあり、やっててよかったと思うし、将来のこと考えたらどう考えても今は勉強した方がいいと思う」と。

私は「やらされ感」が抜けてからが本当の勉強かなと思っているので、息子も今回の転校でそのスタートラインに立ったのかなと感じる。

小学生で不登校になり、校区の中学に行きたくないという消極的な理由からの受験でなかなか大変だったけど、今では息子の中であの時勉強しておいてよかったと思えていること、そんな嬉しいことはない。

不登校の時も気を付けていたのは、学校と同じだけの勉強量は無理であっても「学ぶ」ことから離れないこと。もちろん心の休息が最優先ではあったが、回復してきたら少しずつでも一緒に勉強はしていた。

学校に行くことが難しい子どもにとっては、勉強する場所が学校でなくてもいい。でも学ぶことからは離れないでほしい。今の世の中、選択肢も増えて、どんな形でも学ぶことはできるから。

学ぶこと、知ることで世界が広がり、人生より豊かになる。

それは大人になっても同じだと思う。大学卒業して、就職して、安定した収入を得ているからと、それで学びを止めたらそこからの成長はないと思っている。

私もいくつになってもより心豊かな人生を思い描きながら、そこに向かって学び行動し続けていく生き方をしていく。

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