見えない道|飛行機と航路
飛行機はいつも同じところを飛んでいる?
「ママ、飛行機はなんで、いつも同じところを通っているのかな?」
保育園からの帰り道、自転車の後ろから、長男が問いかけてきました。
「んー・・・。航路っていう、飛行機の道を通っているんだよ。」
昨年頃から、航路の高度が低くなったようで、我が家が住む町の上空には、飛行機がよく見えるようになりました。
天気が良い日には、航空会社のロゴが見えることも。
我が家の子ども達も、男の子ということもあり、飛行機が大好き!
保育園からの帰り道では、空を飛ぶ飛行機を探すのが日課となっています。
そんなある日、長男がふと感じた疑問でした。
航路はどこにあるの?
「”こうろ”ってなに?」
「車が走ったり、人が歩いたりする道は、”道路”でしょ。飛行機が通る道が、”航路”だよ。」
「”こうろ”はどこにあるの?見たい!」
「航路は目には見えないんだよ。」
「じゃあ、どうやって道が分かるの?」
見えない道の進み方
帰宅後、長男とどうやって飛行機は航路を進むのかを一緒に調べました。
出発前に、気象状況や風の流れなどを分析して、最適と思われるコース「ミニマム・タイム・トラック(MTT)」を決めること。
航空路の分岐点や境界などには、「ウェイポイント(WAY POINT)」と呼ばれる地点があり、これらのウェイポイントを通過して進んでいること。
飛行中は、地上の管制官の指示や、航法システムによって、自機の位置や目的地の方向などを把握すること。
細かいことまでは、理解できなかったのですが、大まかなことは分かりました。
そして、いつもよく見ている飛行機は、「羽田⇔鶴岡」の航路であるということが分かりました。
人生も、見えない道だけれど
人は、生まれる前に、自分の人生を最後まで確認して(設定して)生まれてくる、という話を聞いたことがあります。
もし、それが真実だとして、ターニングポイントや、寿命のようにある程度定められたものがあるとしたならば。
航路でいう「MMT」が、生まれてくる前に確認するような人生のおおまかな設定。
また、「WAY POINT」が、ある程度定められている運命の通過点。
こんな風にも思えたりするな。なんて感じるのです。
そして、実際に通る航路(人生)は、途中途中で通過する「WAY POINT」はあるものの、自由度があるとしたら。
あっ、もちろん、人生は航路よりもずっとずっと壮大で、大きい道なので、選択肢は無限にあると思ってはいるのですが。
子ども達には、どうか笑顔の多い道を進んでほしい
もし、こんな風に、人生を航路のように例えるとしたならば、保護者の役目は地上の管制官といったところでしょうか。
その責任重大さには、ちょっとアタフタしてしまう自分がいます。
しかしながら、愛する子ども達には、どうか笑顔の多い道を進んでほしいと願わずにはいられません。
その見えない道の先に、多くの幸せが待っていますように。
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