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最後に損するタイプと言われたら、喜んだ方がいい。

「お人よしだから、最後に損するタイプだよね」

あるお酒の席で、まだ関わりの浅い先輩に言われた。多分相手は何の気無しに、放った言葉だと思う。

だからこそ余計に、傷つく。
無意識のうちに生まれる言葉ほど、
無常にも人を鋭くつく。

我がガラスのハートは、
ことごとく破け散った。

で、そこから、考えていた。
私という人間は、
どんなふうに彼には見えていたのか。

自分の意見を強く言えない
頼まれたら断れない
相手に合わせてしまう

まあざっとこんなところだろうか。

…なんとなく思い当たる節もある。
でも、悔しくて、この砕け散った心をひとつひとつ補修したかった。瞬間接着剤なんてあるわけもなく、地道にくっつけていくしかない。

で、もう一度、
言われたその言葉の意味を考えてみることにした。

悩んだら原点回帰だ。
おにぎりで悩んだら、梅に帰る。
要はそういうことだ。(違う)

①「お人よし」

気立てのよい人。人を疑うことをせず、信じやすく騙されやすい人。

意外といいことが書いてる。
性善説タイプの私は、幾度か騙されたこともあり、ぐうの音も出ない。

②「損するタイプ」

この言葉ももう少し考えてみることにした。

損をするとは

財産や利益を失う

ことらしい。

でも調べているとこんな言葉を見つけた。

損をして得を取れ

商いにおいてよく言われる言葉らしい。
そこで、私の心をくっつけてくれそうな布石を見つけた。
実は得という言葉は、元々徳らしい。
(らしいらしいうるさいな)

となると、損をしてでも一生懸命に仕事をしていると、徳が得られるということ。

徳とは何か。
儒教では、五徳の教えがあるそうです。
徳は、この五徳の実践にある、らしい。

「仁」  人を思いやる心
「義」  正義を貫く心
「礼」  礼を尽くす心
「知」  知恵を磨く心
「信」  人を信じる心
引用: https://www.keikakuhiroba.net/column/mmplan/navigator/post_43/

ふぬふぬ、なるほど。
これらを持っている人は、確かに人徳者、と呼ばれる人のような気がする。

ということは。
損をすることは、この五徳の心を持った上での行為であれば、人徳者に近づいている目印だとも言える。

「お人よしだから、最後に損するタイプだよね」

これを、上記の解釈を踏まえると、
以外のように言い換えられる。

「気立てがよくて騙されやすいけど、最後に人徳者になれるかもしれないタイプだよね。」

うん、なんか、悪い気しない。笑

言葉って、本当に呪いのように負のパワーを持ったり、天使のように心を浮き上がらせたり、厄介なやつである。

何か言われて、ちくりとしたとき。
こうして一つずつの言葉を紐解いたり、自分の納得する次元まで掘り下げると、意外に大したことない言葉だったりする。

次、「損するタイプだよね」と言われたら、
笑顔で「ありがとうございます!」と言う日が待ち遠しくなった。(ひねくれてる)

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