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今年のオススメ

⭐️⭐️⭐️
(星の数でこの記事のオススメ度を
5段階で評価しています)

皆さんこんばんは
フリックフラックいっぽです。

いつも僕の記事をお読みいただき、
ありがとうございます。

さて今日はですね、
12月30日ということで

今年もあと
今日と明日だけと
なりましたので

今年1年間僕がね、
読んだ本とか観た映画の中で
オススメのものをね
ただただ順番に紹介していきたいと思います。

多すぎてもあれなので
今年出版された本とか
今年上映された映画を中心に
紹介していきます。

本以外は別に詳しくない人間なので
こういう作品を
観たり読んだり聞いたりしてたんやなぁ
くらいで
気楽にお付き合いください。
(一部『今年読んだ本』で紹介したものも含みます。)

それではスタートです。
(一部、敬称略でいきます)




1月

『N』 道尾秀介

1月はね、さすがに今年出たものが
少なすぎたので
比較的最近、
2021年の10月に刊行された
この本にしました。

これはね、僕が中学生くらいから
ずっと読み続けている
道尾秀介さんの短編集なんですけども

短編が全部で6つ入ってまして
読む順番をね、
読者に委ねるという珍しいシステムを
採用しているんですよ。

本の最初の方に
6つの短編の序盤だけ書かれていまして

そこから興味を惹かれた順に
読んでいくんですね。

その順番が違えば
全て読み終わった後の
印象が変わるというね

この時点で結構面白そうでしょ?

読み方が全部で
720通りもあるんですよ

これね、僕気になったので
色んな人のレビューとかを
ネットで調べて読んだんですけど

みんな自分自身が
割と良い順番で読んだのではないか
という感想が多かったんですね。

でも僕は、
若干ミスったかなって思いました。

なぜかはネタバレになるので言わないです。




2月

『自意識とコメディの日々』 オークラ

はい、これも去年の12月に刊行された
放送作家オークラさんの自伝的エッセイですね。

僕は、割と小さい頃から
お笑いオタクで
テレビでお笑い番組を観たり
頻繁に劇場に足を
運んだりしていたんですけども

大阪出身なので
東京のお笑いについては
全然詳しくなかったんですね。

この本は
僕が生まれてすぐくらいの頃の
東京のお笑いシーンが
すごくリアルに描かれていまして
非常に勉強になりました。




『ちょっと思い出しただけ』

これはこの時期に上映されていた映画ですね。

監督が松居大悟さん
主演が池松壮亮さんと伊藤沙莉さんでした。

これはね、内容はあまり
ここには書かないようにしますけど

観終わった後に
一緒に観た誰かと
感想を言い合いたいというよりは

1人になって
ゆっくり映画の内容を咀嚼したい

というか

しばらくボーッと
噛み締めたいタイプの映画でしたね。




『嫌われた監督
落合博満は中日をどう変えたのか』 鈴木忠平

すみません
これも去年の9月末刊行です。

これは落合博満さんの関係者
12人の証言をまとめた
ノンフィクションですね。

僕はね、大阪府出身なんですけども

なぜか僕の父方の祖父は
中日ドラゴンズファンでして

たまに甲子園とかに
野球を見に連れて行ってもらったんですけど

毎回
阪神対中日でしたね。

だからこの時期の
中日ドラゴンズって
結構記憶に残っているんですけど

僕はこの本は電子書籍で読みまして

読み終わった後に
本屋に行って
この本を見た時に驚きましたね。

え、こんなに分厚かったん?
って

めっちゃ長いのに
全く長さを感じなかったです。

中日ファンじゃなくても
僕と同世代で
プロ野球を見ていた人は
絶対にハマると思います。

是非読んでみてください。




3月

『六人の嘘つきな大学生』 浅倉秋成

すみません、この月に摂取した作品
全て、去年以前に世に出たものでした。

なのでその中でも
今年もほぼずっと話題になっていた
この作品にします。

もうね、電車の広告とかにも
出てるので
そんなもんもう読んだわ
知ってるわ
っていう感じだと思うんですが

これはね、何を言われても
オススメせざるを得ないですね。

読んでる途中
何回、おもしろ!
って思わせるねんみたいな

読んでる最中ね
このへんで終わりやろなぁ
って思った段階でまだページ数が
いっぱい残ってて

え、まだ終わらんの?マジかい!
ってなった
あの時の興奮は忘れられないですね。




4月

『流浪の月』 凪良ゆう

これは、文庫化
そして映画化されたのが今年なので
入れても大丈夫でしょう。

これも大ヒット作ですね。

内容についてはあまり触れず
僕が感じたこと書きますね。

僕もね、中学生くらいの時に
読書にハマってそこから10年以上
色んな本を読み漁っているんですけど

結局ね、小説って
昔も今も表現しようとしている事や
読者が欲している事は
あまり変わっていなくて
一言で言えば『救済』だと思うんですよ。

他にもあると思いますし
これが主では無いかもしれないですが
間違いなく
一部ではあると思います。

人間って矛盾の塊で
それを解決した人が
周りから評価されたり
すると思うんですけど

解決できなかった人は極端に言えば
ほぼ『壊死』の状態になってしまったりも
するわけじゃないですか

そこにはやっぱり『救済』が必要なんですよね。

『赦し』でも良いですね

『救う』『赦す』って
少し似てますよね。


昔も今もあまり変わってないって
先述しましたけど
ここ3年とかで見ると
もっともっと評価されている作品の
類似性って明らかでね

ネタバレもあるので一言では
言えないんですが

本屋大賞などの受賞作や
話題作などを
満遍なくさらってる人は
薄々勘付いていると思います。


世間一般の意見よりも小説とか
フィクションの世界は
先をいっているんですよ。

つまり、皆んな
誰にも理解されない感情を
持っていて
それを理解して欲しいとも
思わないまま過ごしている

だって理解されなくても
そこまで支障はないし

理解されると思ってないから

それを
理解してくれる人も
どこかにはちゃんといるんだ
って思わせてくれるような作品が多いんですよ。

こういう作品を求めすぎるのは
それはそれでちょっと
ヤバいかもしれないですね
精神的に




5月

『シェア』 真梨幸子

5月、触れた作品の中でも
今年世に出たものは
これしかありませんでした。

上半期はどうしてもそうなりますよね
しょうがないです。

真梨幸子さんはね、
僕が学生時代に
狂うほど読んだ作家さんの1人です。

狂うほど読んだ
って
何十冊も大量に読んだ
っていうわけでは無くて

マジで狂いそうな作品が
多いんですよ。

大人になってからは
ほとんど読んでなくて
久しぶりに真梨幸子ワールドに
足を踏み入れましたね。

真梨幸子作品はどれも面白いんですけど

一発目に読むとしたら
やっぱり、この作品では無く
『殺人鬼フジコの衝動』ですね。

僕の中ではこれ一択です。




6月

『大豆田とわ子と三人の元夫』

はい、急にドラマです。
主演が松たか子さんで
脚本が坂元裕二さんですね。

まあ、めちゃくちゃ去年の作品ですけど
ギリギリセーフでしょう

確か、バイト先の有線で
このドラマのエンディングテーマが
流れて

なんと無く耳に残ったので
曲名を調べて

YouTubeで検索したら
このドラマの名前が出てきまして

Netflixで配信されていたので
バーって一気見しました。

色んな楽しみ方があると思うんですけど

ストーリー展開ってよりは
軽妙な会話劇として
観るのが一番楽しめるかなと思います。




『ラブカは静かに弓を持つ』 安壇美緒

はい、これは今年の5月に刊行された
小説ですね。

今年の中でもトップ3レベルで
誰にでもオススメできる作品なので
軽くあらすじ書いときます。

主人公がね、
音楽の著作権を管理する団体に所属している
わけですよ。
JASRAC的なやつですね。

ある日、上司から
音楽教室に潜入捜査するように
命じられるわけですよ。

音楽教室が
著作権法に定められている
演奏権の侵害をしている証拠を掴むために

で、主人公が
その教室に身分を偽って
チェロを習いに通うんですけど

講師と心を通わせる間に
色んな心境の変化が
現れてくるわけですよ。


この作品はね、
好き嫌いとかは別にして
ホンマに誰にでもオススメできる作品ですね。

僕、結構好み偏っているので
オススメしても
他人には口に合わなかったり
するんですけど

これに関しては
老若男女
まだマトモに本を読んだ事のない小学生から
本を散々読み倒してきたお年寄りまで

誰にでもオススメできます。




7月

『わたしは最悪。』

これは映画ですね。
この時期に上映していて
直接、映画館に観に行きました。

内容としてはね、
SNSでも話題になっていたりして
非常に興味深かったんですけども

ちょっとテンポが良すぎて
一つ一つの内容をもっと咀嚼したいのに
しきれないまま
どんどん物語が進んでいってしまったので
もう1回観たいなって思いますし

もしこれから配信されたりして
観ようと考えている方は
集中できる状況で観ることを
オススメします。

どんな映画でも良いから
サクッと観たい時とか
寝不足の時には観ない方が良いです。




『バズ・ライトイヤー』

これも映画ですね。

僕は『トイ・ストーリー』
めちゃくちゃ好きで
子供の頃から
家にあった2のDVDを
観まくってたので
同じ世代の人はとにかく興奮できると思いますね。

恥ずかしながら
前半で普通に泣けました。




8月

『噛みあわない会話と、ある過去について』 辻村深月

これは去年末刊行された
短編集ですね。

どの短編も面白くて

毎度毎度
え?え?そんな展開になっていくの?
と思いながら読み進めて行きました。

一つ一つの話が短いので
移動中とかにもオススメです。

この時期は夏ということで
夏目漱石『こころ』を読み返したり
奥田英朗作品を読み返したりしていて
今年っぽい作品に
あまり触れられなかったです。




9月

『#真相をお話しします』 結城真一郎

はい、これは完全に今年の話題作ですね。

6月に刊行されたのに
12月末になった最近
本屋さんに行っても
まだ大量に平積みされていました。

これも短編集なんですけど
マッチングアプリとか
YouTuberとかリモートとか
現代っぽいテーマが多くて
読みやすいし

現代を生きている身で
読むからこその臨場感とか
普通の表現では
描ききれないリアルさを
感じることができると思います。




『方舟』 夕木春央

これはね、すごいですよ。
好き嫌いは別れるかもしれないんですけど
今年もし1つしかオススメできないとしたら
これにしますね。

小説なんですけども
僕はこれを電車の広告で見まして
気になりすぎてすぐ書店に寄って
購入して

近くの喫茶店に入って読んでいたら
あっという間に閉店時間が来て
しょうがなく帰路についたんですけど
我慢できずに
最寄り駅の近くのベンチに腰を下ろして
街灯の明かりで貪るように
読みました。

これはもうオススメすぎるので
軽くあらすじも書きますね。
(3ヶ月前に読んだため
曖昧な部分も多いです。
間違っていたらすみません)

主人公がね、大学時代のサークルの友達と
従兄弟と一緒に
山の奥の方にある地下建築に行くわけですよ。

そしたら、全然関係ない3人家族が
来まして
みんなでそこに泊まることになるんですね。
(意味わからないと思いますが
一旦受け入れてください。)

次の日の明け方に
地震が起きまして
出入り口が大きな岩に塞がれて
地下建築が水没しはじめて
絶体絶命の危機に瀕するんですね。

完全に閉じ込められるわけですよ。

その状況下で
殺人が起こるんですよ。


で、脱出する方法が見つかるんですけど

その方法を実行するには
1人を犠牲にしないと
いけないんですね。

(ここの部分が分かりづらいと思うんですが
読んでみてください)

その犠牲は
殺人を犯した人物がなるべきだと
全員の見解が一致するんですけど
それがね、
簡単には見つからないんですよね。


これはまあいわゆる
特殊環境下のミステリーですよね。

とんでもなく面白いです。

是非読んでみてください。




10月

『同志少女よ、敵を撃て』 逢坂冬馬

はい、終盤に差し掛かって参りました。
これもハイパー話題作ですね。

かなり壮大な物語でした。

途中、出てくる歴史背景の説明で
僕は少し足踏みしてしまったのですが
そこさえ突破すれば
ストーリーに没入できて
読みやすいと思います。




『リバー』 奥田英朗

これは今年唯一、
1ヶ月前から予約までして
買って読んだ本ですね。

奥田英朗さんは僕が最も好きな作家さんの
1人なんですけども
奥田英朗作品って
大きく2つに分けられると思っていて

軽い作品と重い作品

どちらにも魅力が詰まっているんですけども

これは完全に後者ですね

ポップなパートが全く無いです。

めちゃくちゃ分厚いです。

なので、もし奥田英朗作品を
全く読んだ事がなくて、
読んでみたいなという方は
これでは無く
他の作品からはじめることを
オススメします。



『MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』

次は映画ですね。

Twitterなどで話題になっていたので
観に行きました。

タイムループの作品って割と
沢山あるじゃないですか。

これはその中でも
『気づかせる』という部分に
着目しているのが面白いなと
思いました。




11月

『汝、星のごとく』 凪良ゆう

はい、凪良ゆうさん2冊目です。

『流浪の月』と同じような雰囲気が
全体に漂っているので
『流浪の月』を読んで
ハマった方はこれもハマると思います。




『グッドバイ、バッドマガジンズ』

僕今ね、映画関係者が多いBARで
働いているんですけども
色々な人にオススメされて
観に行ってきました。

オシャレな雑誌を編集したいなという
思いで出版社に就職した主人公が
エロ本の部署に配属されて
最初は落ち込んだり戸惑いながら過ごすんですけども

周りの人間の様子を見て
成長していく姿を描いた作品ですね。

『エロ本』がテーマということで
どんな感じで映像として流れるのかな
って疑問に思ってたんですけど
コミカルなシーンも沢山あって
映画館なのに
上映中に笑いがドッと
起こったりしてました。

来年の1月にまた拡大して
公開されるそうですね。




『傲慢と善良』 辻村深月

なるべく色んな方の本を読むように
心がけているんですが
めちゃくちゃ偏りますね。

これもずっと書店で大量に並んでますね。

売り文句で今季No. 1小説とか
書かれたりしてますけど
そう言われるのもわかるなというような
内容でした。




『この部屋から東京タワーが永遠に見えない』 麻布競馬場

これもハイパー話題作ですね。

ショートストーリー集なんですけども
固有名詞がめちゃくちゃ沢山出てくるんですよ。

それが全て良いラインをついていて
めちゃくちゃ内容が頭に入ってくるんですけど

次のストーリーを読みはじめたら
なぜか1個前のストーリーは
良い意味で頭に残ってないんですよね。

不思議な感覚でした。




『すずめの戸締まり』

これは公開されて
比較的すぐに観に行きましたね。

今までで一番くらいデカい映画館で
観たんですけど
迫力が凄くて
それもあるのかもしれないですが
大きい音が苦手じゃなければ
広めの映画館で観ることをオススメします。




『君のクイズ』 小川哲

これはクイズをテーマにした小説ですね。

前に一度noteの記事で書いたんですけど
エンターテインメント性だけで言えば
今年はこれが
個人的には一番だったと思います。

学生時代、勉強してる時とかって
自分独自の
変な方法で何かを暗記したり
している時ってあったと思うんですよ。

それを文章表現に落とし込むのって
凄く難しいと思うんですね。

でもこの本は、
本当に自然に落とし込んでいて
そこから飛躍していて

200ページ以内で
この満足感ってなかなか無いと思いますね。




12月

『これはちゃうか』 加納愛子

これは、事務所の先輩である
Aマッソの加納さんの初小説集ですね。

一昨日も紹介させて頂いたのですが
短編が6つ入っています。

僕は2本目と4本目が特に好きでした。

1本1本が短いので
移動時間にもオススメです。




『佐久間宣行のずるい仕事術』 佐久間宣行

これはビジネス本ですね。

これも一昨日紹介させて頂いたのですが
具体的な番組名が沢山出てくるので
お笑いファンの方は
お笑い史としても
楽しめると思います。




はい、以上です。

ここまで読んでくださった皆様
ありがとうございました。

本当はもっと紹介したいものが
あったのですが
今年に限った結果
こうなりました。

また来年もね、
色んなことを発信できればなと思います。

明日、大晦日は
今までとはかなり違う系統の
記事を投稿する予定です。

是非読んでください!


ではまた明日

今後もどんどん楽しく面白い記事書けるよう頑張ります! よければサポートお願いします😊