怒り方間違えてるやろ！

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皆さんは日常生活でこんなことを
思った事はないだろうか。

例えば、
親子連れがいたとして
母親が子供に注意をしている場面を
思い浮かべて欲しい。

「〇〇しちゃダメでしょ！」

みたいな感じで

その時、

そんな怒り方あるー！？

と思う事が僕にはよくある。

的外れというか
少し怒るポイントがズレているというか

こんな時僕はすごくモヤモヤする。

最近、
僕が小さい頃
実際に怒られて
後々考えてモヤモヤした場面を
思い出した。

これは確か僕が
小学校に上がるか
上がらないかくらいの頃の話である。

僕にはその頃
気に入っているおもちゃがあった。

豚鼻だ。

豚の鼻の形の
ゴムのおもちゃに
紐がついており、
マスクのように顔につける事ができる。

これをなぜか気に入って
よく付けて楽しんでいた。

ある日、父と母と僕の
家族３人で道を歩いていると
道端で
郵便ポストを見つけた。

何も珍しいことではない。

普通ならば
なんの干渉もせず通り過ぎるはずである。

しかし、
その時の僕は何を思ったのか
その豚鼻を
イタズラでポストの中に入れようとしたのだ。

当然両親はこの行為を止めた。

「何してんのあんた！」

「やめろやめろ！」

僕は一旦ポストに入れかけたその手を止めた。

しかし、
なぜしてはいけないのか
その頃の僕には全くわからなかった。

２人には構わず
普通にポストに入れようと
再び試みる。

「そこ入れたら戻ってこうへんで！」

「返ってこうへんから、もう遊ばれへんで」

え

ここに入れたらもう二度と
戻らなくなるのか

それは困る。

この楽しいおもちゃを
失うわけにはいかない。

まだまだ楽しみたい。

これを失うような
そんなことだけは避けたい。

僕はやっと手を止めた。

一見、正しい止め方にも思える
この方法だが
果たして本当に正しいのだろうか。

よく考えてみると
絶対に間違っている気がする。

ポストに
豚鼻を入れてはいけないのは
豚鼻を失ってしまうからではないはずだ。

郵便局の方や
他の利用者に迷惑がかかるからだ。

そこをちゃんと説明しないといけない。

もし
僕があの頃のまま
そのままの感覚で
今まで生きてきたとしたら
とんでもない人間になっていただろう。

気づいて良かった。

危なかった。

耐えた。