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#2 東武東上線ゆる散歩旅~北池袋~

「東武東上線の駅をひとつずつ制覇してみよ~!」
と始めた自己満足以外のナニモノでもない企画

スタートから2駅目は「北池袋」

スーパー方向オンチの私が歩くゆえ
散歩に行く前にはちょっとだけ
下調べ的なことをするわけだが…

コノ「北池袋」という駅周辺
驚くほど目玉になるポイントが見つからない(汗笑)

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ただのオバ散歩になってしまうのか???

いやいや…
私は何もないところを楽しむ天才!?
行けばきっと何かしら見つかるさ~♪

ということで
気持ちよく晴れた午後にいざ北池袋へ!

大都会「池袋」からたったひと駅なのに
驚くほどローカルな雰囲気

駅前は商店街…?
だった??名残はあるものの
買い物客で賑わう感じでもない

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夜になれば常連さんがのれんをくぐりそうな
昔からの飲食店はあるものの
時間が中途半端すぎてどこも準備中

なので、とりあえずズンズン前進

グーグルマップを開いてみたが
方向オンチで地図オンチのため
あまり役に立ちそうもないことに気づき
野生の勘に頼ることに…

住宅街の向こうに見えるのは
サンシャイン60???

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そう…ココは池袋なのだ
(一瞬池袋にいることを忘れそうになる)

ウロウロ迷いつつ15分ほど歩いただろうか?
見慣れた景色…川越街道だ

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夫と車で出かけるときによく通る道
上に走っているのは首都高速
この道を渡って直進すれば
マルイ池袋店や芸術劇場がある

ん?そういえば…
この辺に行ってみたいカフェがあったはず

お昼も食べ損ねていたし
ここはカフェでひと息つきながら
読めない地図でも眺めてみよう

と立ち寄ったのは
「カフェ 無数郷(むすご)」

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車で通るたびに気になっていたお店

居酒屋に見えなくもない入口だが
よく見れば、窓に「炭火焙煎珈琲」の文字

桶に入っている「から傘おばけ」が
なんとも不思議なアジを醸し出している

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引き戸を開けると
古民家のような空間が広がっていた

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店名の「無数郷」は
岐阜の無数河という川の名前からとってるらしい
(メニューに貼られた地図に印が付いていた)

メニューがこれまたユニークで
みそ汁セットに飛騨高山の中華そばセット
味噌で味付けした豆腐を乗せたトーストなどなど
他ではまずお目にかからないようなラインナップ

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なんだかおもしろい…

とてもお腹が空いていたので
「みそ汁セット」を頼んでみた

小さなおにぎり2個と
どんぶりほどの大きなお椀に入った
とうふとわかめとお揚げのみそ汁

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お~♪
みそ汁がとってもおいしい!!!

小さな小さなおにぎりの具材は梅干し
それも中に入ってるんじゃなく
海苔の下に薄く塗ってあるのがちょうどいい

すると

私の食べるペースを見計らったように
カウンターの中でコーヒーミルの音がして
香ばしいコーヒーの香りが漂ってきた

そう…このみそ汁セットはコーヒー付き

食事を食べ終わる頃に
マスターがハンドドリップで淹れた
小さなポット入りのコーヒーが届けられる

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コレがまたおいしいのだ

ちなみに
カフェメニューには「日本茶セット」も…

が、しかし
ここは敢えてみそ汁や中華そばのセットに
日本茶ではなくコーヒーが付くところがいい
(セットドリンクの選択肢はコーヒーのみ)

小さなポットに入ったコーヒーは
カップに注ぐと約2杯半ほど

隣の席にいた近所のおばちゃんたちの
お茶飲み話を聞きながら
まったりと時間を過ごしてしまった

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無数郷を出て
また北池袋駅へ…

さて、どの道を歩こうか???

そういえば
ここに来る途中で気になるお店が…

「香港屋」という名の怪しげな店(笑)

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正直なところ
ひとりで乗り込むには
ちょっと勇気が必要な感じではあるが
ど~しても気になる(笑)

ちょっとだけ来た道を戻り
もう一度その店の前へ…

薄暗くて狭い店内には
座席らしきものが1テーブルだけあるものの
その場で注文して食べるという感じじゃなく
中華のお総菜を店先で販売している???

またそのお値段が安い!!!
安すぎる!?!?

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若干腰が引けてはいたが
気になりすぎて興味津々で近寄ったら
中からおじさんが出てきた

…「イラッシャイ」

特に商品を勧めてくるわけでもなく
だからといって売る気が無いわけでもなさそう

晩ごはん用に餃子を買ってみた

「タベルマエニ チイサイ ヒデヤク
オオキイヒハダメ! チイサイヒデ
ユックリユックリ オイシクナル」
って食べ方も教えてくれた

なんだかとっても冒険した気分!?

っていってもココは池袋
…言葉の通じない中国の裏道で
買い物にチャレンジしたわけじゃない

が、まさか地元の沿線で
こんなに冒険気分が味わえるとは!?

怪しい香港屋を後にして
来たときとは別な道をウロウロ…

学校やら昔ながらの八百屋やら
小さな工場や卸問屋やらが点在する
静かな住宅地で見つけたモノたちは
コチラの期待以上に個性的で笑える

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何かしら商売をしていそうな気配はあるが
もはや何の店なのか?工場なのか?不明(笑)

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そんな謎めいた感じがたまらない

ニヤニヤしながら歩いていたら
氷川神社が現れた

氏子さんらしき人たちが
境内の落ち葉掃きをしながら
近所の参拝者さんと話している

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本殿の脇には立派な富士塚

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明治時代に築かれた富士塚は
豊島区内では数少ないものらしく
平成になって指定史跡となったのだとか

境内の端には神輿蔵も4棟あって
地元の人たちに愛されていることが
じんわりと感じられる神社

本来なら夏に秋に祭りが催されて
大人も子供も笑う晴れの場になっただろうに
蔵の神輿が次に担がれるのはいつなんだろう?

そんなことを思いながら参拝

こんな機会でもなければ
来ることもなかったかもしれないので
社務所に立ち寄って御朱印をいただいた

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陽も傾きはじめて
そろそろ駅に向かわなくては…と

電車が走る音が聞こえて
その音を頼りに道を進み辿り着いたのは
「電車の見える公園」なる場所

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広場ではたくさんの子ども達が
走ったりまわったり側転したり?

公園の遊具の向こうに見えるのは
東武東上線・・・のホーム…

ん?これは北池袋駅のお隣
下板橋駅のホームではなかろうか???

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もう方向も距離感も分からない(笑)

分かっているのは
この線路が東武東上線だということ

とりあえず北池袋へ戻るべく
読めない地図を片手に
どんどんバッテリーが減っていく
ケータイにドキドキしながら歩く歩く

ようやく北池袋の駅舎が見えたところで
この散歩旅最後のお店に立ち寄った

「玄印」という名の和菓子屋
本店は京都の三千院らしい

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中に入ると
美味しそうな大福やらわらび餅・・・

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店番をしていたお姉さんが
「わらび餅食べていきませんか?」と
抹茶と黒ごまの2種類のわらび餅を
小皿に入れて出してくれた

ぷわぷわモチモチしたやさしい甘さが
歩き疲れたカラダを癒す・・・ウマい!

おみやげに
「うっかりタレない米粉のタレ団子」なる
小さなお団子の詰め合わせを買った

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駅に降り立ったときの
「何もないだろう」予想を超えた
小さな発見いっぱいの散歩旅

池袋という地名のイメージを塗り替えて
「生活感」いっぱいの街の顔を知る
ワクワクいっぱいの時間になった

夜、疲れて帰宅した夫を捕まえて
北池袋の冒険トークを
無理やり聞かせながら食べたのは

香港屋のオヤジさんの
アドバイスどおり温めた餃子と

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うっかりタレない米粉のタレ団子

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冒険の余韻もあって
余計美味しく感じたことは言うまでもない
(まるで遠足帰りの小学生である(汗笑)





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