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人生最高の1週間の話 in インド

 これまで海外に行ったことがなかった普通の理系大学生です。
 今回はここまでの20年間の人生で最も密度の濃かった1週間の話をしたいと思います。今年の夏、初めての海外・インドに行ってきました。到着してからは驚きの連続でした。なかなか行く機会がなさそうなインドという国の実態を少しでも共有できればと思います。また、「行くよ!」という方にとっては参考になればと思います(そんなに需要ないか)。


インフラ状況


 一番の注目は絶え間なくクラクションが鳴る道路です。車は常にチェイスをするように他の車の間を縫うように進みます。だからクラクションが鳴り続けるのです。3車線ほどの幅がある道路にも白線は1本も引かれていなかったりします。こんなものを見てしまうと煽り運転なんてものは日本の様に余裕の有り余る道路でしか起きないお遊びだと分かります。そんなインドの道路はガッタガタです。信号も少なく、バイパスではUターン箇所がありそこで対向車線に折り返そうとするとクラクションの嵐ですが、インドの人は何も気にしないようです。バイパスを走って横切ったのもいい思い出になりました。バイパスも自動車専用道路ではなく、人間も牛も犬も入れてしまうのでますます危険です。

日本ではなかなか見られない、ザ・インドという感じ

野生の動物たち


 渡航前から噂で聞いていた通り野生の牛や犬がそこら中にいます。犬の方が圧倒的に数が多いです。大学内にもそこら中にいました。インドが狂犬病の発症例の多い国なのも頷ける数です。しかし街中にいる犬は人間慣れしておりほとんどの場合で温厚です。近寄ってもピクリともせず寝転んでいました。

キャンパス内で昼寝する犬たち
現地の人はストリートドッグと呼んでいる

本当に毎日がカレー

現地では朝昼晩に加えて間食のスナックまで用意してもらいました。噂通り、毎日毎食全てがカレー味なのです。それも超辛い。それでも日本人向けにかなりマイルドにしてくれてたみたいですが…。そんなインドではスパイシーなカレーとともに超甘いデザートも必ずついてきます。中でもグラブジャムというものは世界一甘いと言われているみたいで、本当に今まで食べたすべての料理の中で最も甘かったです。お土産として日本のお菓子を向こうに持って行ったら、現地の学生たちは「全部味付けがしょっぱい」と。インドは大抵スパイシーで日本は大抵ソルティーみたいです。どっちも偏りすぎてる。

1番左上のお団子みたいなやつめちゃ甘いそれ以外辛い

インドの格差

 全体的に日本よりも物価が安く、インフラ整備も追いついていないインドですが大変大きな格差を感じました。初めてストリートチルドレンというものをこの目で見ました。バスを外から叩いて物乞いをしてきます。これが世界の格差であると痛感した瞬間でした。

中央辺りにいる子が手で物乞いのサインを出しています

よく見かけた日本企業

スズキ(車)
トヨタ(車)
ホンダ(バイク)
ブリヂストン(タイヤ)
ヨコハマ(タイヤ)
ソニー(電子機器)
任天堂(ゲーム)
コマツ(重機)
TOSHIBA(電気機器)
キーエンス(機械)
島津製作所(機械)

 上から順によく見かけた企業です。やはり車関係が圧倒的に多いです。その次が機械、そしてゲームといったところ。

そこらじゅうで見かけたスズキの車

 街中を見ていて感じたのはやはりアメリカ企業の多さです。マック、ケンタッキー、スターバックス、サブウェイ、サーティーワン、ドミノピザなどの飲食はもちろん、Google、Microsoft、Apple、Meta、クアルコムなどのテック系やアディダス、コカ・コーラ、ペプシ、ウーバーまでありとあらゆる分野の企業が進出していました。
 そしてその次に気になったのが韓国企業です。現代自動車、SAMSUNG、LGなどのロゴはいたるところで見かけました。

アニメの知名度

 日本のアニメがこんなにも知名度が高いとは思っていませんでした。今回会った学生達が日本に興味を持ってくれていたというのは根底にあると思いますが、日本のアニメを日本人以上に詳しく知っている人が多く驚きました。

ドラえもん
クレヨンしんちゃん
君の名は
すずめの戸締り
鬼滅の刃
NARUTO
進撃の巨人
少年ジャンプ

 これに影響される形でアニメのテーマソングも知名度が高いようです。RADWIMPSの曲はたくさん知っていました。アニメのOP.EDのMVが再生回数爆伸びするのはこれが理由で間違いなさそう。

アニメの影響は絶大で日本での知名度からは想像できない曲も流していたりしました。最近はSpotifyとYouTubeの浸透によって、世界中で曲が聞かれる時代に。アーティストとしては藤井風が頭一つ抜けて有名でした。インドでMV撮ったりしたからでしょうか?

全てを忘れて踊りまくったダンス

 インドで1番楽しかった瞬間をあげるとするならみんなでダンスを踊ったときです。インドの学生は元気なので毎日のように2時間弱ダンスを一緒に踊りました。この時間が本当に楽しくて、曲が流れだすとみんな狂ったように踊りだします。そんなに丁寧に踊ったりしないのでみんな見よう見まねでうまそうな人に合わせて踊ります。そんなばらばらとした動きもだんだんと一体感が生まれていき曲のクライマックスでは不安やストレスの原因なども全て忘れて夢中になって踊っていました。ここまで現実を忘れて心から楽しめる瞬間は最高でした。

本当にこの時間が最高だったんだ!

まとめ

 インドの学生のみんなはとってもフレンドリーで、毎日全力で僕らと一緒に楽しんでくれました。このインドでの思い出が最高の形になったのは彼らのおかげだと思います。きっと一生忘れることはありません。苦手な英語に不安を感じていた出発前では想像もできないほどインドのみんなと仲良くなれて、別れがとっても寂しく感じました。20年間で楽しかった思い出はたくさんあるけど、間違いなくこの一週間が人生で1番楽しかったです。ここがピークで、もう越えられないのではと思うほどに。 1番の学びは英語の必要性を嫌と言うほど感じたこと。そして日本と海外(インド)は全然違うということ。1日1日の大切さも感じました。いい意味でここが人生のピークにならないようにこれからを生きることに決めました。

みんなありがとう!

最後まで読んでくれてありがとうございます。今回の記事でnote開始から1周年を迎えることができました。当初は試しに1回投稿してみるかという軽い気持ちで始めましたが想像を超えてたくさんの反応を頂いたことで1年も投稿を続けることが出来ました。このnoteを初めて「発信は大切である」ということに気付かされました。今後もオールジャンル書き綴っていきますので是非読んで貰えたら嬉しいです。

普通の理系大学生


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