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人の好みはそれぞれ

メガネの度が合わなくなってしまって新調することにした。

たまたま、元夫もメガネのレンズが傷だらけなのと針金の部分が折れてしまってボロボロなので新調するとのことで一緒にメガネ屋へ。


ピンときた

15分くらいの間で二軒見て回って、一軒目で見つけたメガネが何となく気に入った。

値段も手頃で掛け心地も軽めでデザインも自分に似合ってる気がしたからエイッと決めた。


5、6軒回って

元夫はなかなか気にいるのが見つからずウロウロ探し回った。
似合うメガネを探してレンズの形を台形から丸に変更。

一軒目に戻って仕切り直し、見つけたメガネは
形は似合っていてデザインもよさげ。
色はパープル。

パ、パープル????

『他の色の方がいいんじゃないの?』
と聞くと、

『他は、ライトパープルかブラウン』

『ライトパープルって冒険じゃない?ブラウンが無難でいいんじゃないの?』

『ブラウンこそ冒険でしょ』という元夫。

ここまで価値観が違うとこちらが間違えてるような錯覚が起きる。

『濃いパープルの方がまだいいんじゃない?』
と言ったけど

『ライトパープルの方が無難でしょ』

というので段々感覚がわからなくなってきて
『ライトパープルが無難なのかね。』という私。

そしてライトパープルをお取り寄せする元夫。


人の好み

ホント人の好みはそれぞれ違うなぁと思った今日。

正解ってないんだなぁと。

自分のしたいこと、好みのことを選んでいくんだ。

ブラウンが無難と私は思ったけど、元夫はライトパープルが無難と思うんだから。

違うからこそ、いいんだなとも思う。
同じじゃなくていい。

つい、同じを求めてしまう私がいるけど、違っていいじゃんという元夫になんだかホッとする自分がいる。


即決した私に

『いっぱちは探して15分くらいで決めてたよね』という元夫。

『ピンときたし値段も手頃でデザインも良かったから。』と答える。

元夫はよく吟味して慎重に物事を決めるところがあるのに対して、私は直感でピンときたものに決めてしまう。
あまり深く考えてない。
失敗することもあるけど、あまり頭で考えてると自分の心の声がわからなくなってきちゃうから。私は。

『元夫は優柔不断だよね。』と言うと

『昔はいっぱちの方が優柔不断だったと思うけどね。』という元夫。

こんな会話もよく繰り広げられる。
6年間の空白の時間はあるけど約20年の付き合いなので過去と比べて現在のそれぞれの変化したところも、変わっていないところもよく見える。

相手の成長を見られることの喜びも感じる。

でもまさか、ライトパープルのメガネを選ぶとは。
いや、元夫ならありえるかもしれない。

パステルブルーやパステルグリーンのTシャツをジャケットの中に着るセンスだから。

そんなセンスの元夫にギョッとしつつも、微笑ましく見つめて何も言わないのがいつもの私なのだった。

『そのシャツ何?』とか言うようだったら今の関係はなかっただろう。

何とも言えないカラーセンスもひっくるめて元夫が愛おしいと思うようになった私が一番変化しているのかもしれない。

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