これからのクリエイティブディレクター
広告やプロモーションの目的は多くの人に情報を届け認知や購買などの行動を促す事。一昔前まではテレビ、ラジオ、新聞、雑誌の4マスと呼ばれた媒体でのCMやキャンペーン広告などのクリエイティブ(映像/アートディレクション/キャッチコピー/イベント)を統括するのがクリエイティブディレクターの仕事だったのではと思う。
現在は媒体がWEBやSNSも加わり、視聴の多様化により情報を届ける事自体が一昔前に比べ難しくなってきている。
自分自身は映像ディレクターとしてクライアントと接するうちに、そもそもどういうプロモーションをしたらいいのか?という相談を受ける中で2018年頃から自然にクリエイティブディレクターとしての経験がスタートした。
そこから数年を経て長期的な視点で考えた時のプロモーション戦略であったり、パートナー企業の体質を改めて見直す/PRする上でのブランディングという短期的→長期的に継続していけるブランド作りというところに企業の思考が遷移していっているように感じる。
テレビCMで売り上げが結果としてダイレクトに反映されていた時代とは異なり多様なメディアを相手に特定のターゲットにどう情報を届けるか?リアルタイムで進行する流行や話題性を掴む力が必要になり今まで以上にパートナー企業との連携、そしてトライ&エラーを共にできる関係性が必要になってきている。
そうなってくるとクリエイティブディレクターに求められるものは企業ごとの社内の風土、歴史や成り立ちを把握し、そこから紡がれるこれから目指そうとしている方向性やビジョンという経営に対してもアドバイスや提案ができる事が必要になってくるのではないかと思う。そしてプロモーションやブランディングに関しては社内の広報ぐらい内部に近い状態で動けないと社会のスピード感には対応できないかもしれない。
その関係性を築ける事もこれからのクリエイティブディレクターには必要なのかもしれない。
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