蜘蛛の糸で「浄土」を表現 【仏画曼荼羅アート-泉佐野教室-】
昨日の仏画曼荼羅アートの泉佐野教室では、最近仕上げた作品を持参し裏打ちの作業を行った。それぞれの題材の中で目を惹いたのが、般若心経をテーマに「浄土」を表現した作品群である。その中で芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をモチーフにした作品がユニークで際立っていた。
ご存じ、蜘蛛の糸は、泥棒のために殺人や放火をした極悪非道な男が過去に一度だけ善行を成したことがあった。それは小さな蜘蛛を踏み殺しかけて止め命を助けたということから、釈迦は彼を地獄から救い出してやろうと、一本の蜘蛛の糸を男にめがけて下ろした、というテーマで描かれたもの。
その蜘蛛の糸をモチーフに描いたのが、この作品(写真)である。蓮の上から一本の蜘蛛の糸を垂らし蓮の下には般若心経が書かれている。地獄の中から助け出し浄土の世界へ引き上げていくことをイメージした作品である。
この課題で「蜘蛛の糸」をモチーフに創作する、この創造力はお見事である。いままでの数々のチャレンジが少しずつだが、実を結んできている。
リポート&写真/ 渡邉雄二 作品制作/ 仏画曼陀羅アート泉佐野教室生徒さん
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よろしければサポートお願いします。日本の伝統文化に関心を寄せています。若いころに文化圏の異なる地域の方たちとの交流で日本のことをあまりにも知らなかったことに気づかされ、それがきっかけで広く浅く学んでいます。拙いレポートですが、お目に留めていただければ幸です。