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彼氏とケンカにならずに、自分の意見を通すコツ(シン・時事恋愛)

「察しない男 説明しない女」という本を書いたのが、もう5年半前。そこでは、男女の気持ちの伝え方について、考えました。

気持ちの伝え方というか、そもそも、男に気持ちなんてものはあるのでしょうか? 前回の「理系男子」の話ではありませんが、感情、情緒、気持ち、思い、感覚、思い・・・そういうものへの理解が、男には決定的に欠けているのでは、と思わされた執筆期間でもありました。

今回のコラムも、おそらく身近でそんなエピソードがあったから書いたものと思われます。でも、今回は、そこから解決策にまで踏み込みます。

「頭で理解できないかもしれない。分かれとはいわないから、言うことを聞け」というスタンスは、一見すると議論を放棄しているズルのように見えますが、きちんと明文化する、「これは超法規的措置だ」と明文化することは、むしろフェアなのでは。

男女の溝を超える、特効薬です。

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 みなさん、こんにちは! 働き女子の”恋愛イライラ”を鎮静する「時事恋愛」、今回のテーマは「理屈じゃない」です。
 
 「恋と仕事のキャリアカフェ」には、現在つきあっている彼氏との関係に関する相談も多く寄せられます。「いい出会いがない」→「あってもなかなか関係が発展しない」という悩みの先には、彼氏がいる人ならではの深い悩みが待ちかまえているのです。困ったものですね・・・。
 
 というわけで今回は、彼氏への接し方についてのアドバイスとなります。ある程度までは男性全般にも使えるテクニックなので、いま彼氏のいない方も参考にしてみてください!
  
 さて、恋愛をしていると理屈じゃないけれど譲れない、感覚的にどうしても直して欲しい、そういうことってありますよね。メールの返信がなさすぎる、食べ方が汚くて気になる、ちゃんと「ありがとう」を言ってほしい、「お前」と呼ばれるのがイヤ・・・ etc.
 
 こうした生理的なもの、あるいは信念的なものを彼にぶつけても、「どうして?」「いまのままでなにがいけないの?」「だって忙しいし・・・」と、さまざまな理由を並べて拒否されることがあると思います。
    
 となればこちらも「だって・・・」と反論しようにも、「・・・イヤなんだもん」ぐらいしか出てこず、相手から「それじゃ話にならない」と呆れられてしまうことも。
 
 こんな時におすすめなのが、「これは理屈ではない」と言い切ってしまうことです。「理屈じゃないんだけど、イヤなものはイヤなの」「頭では分かるんだけど、そういうんじゃなくて、無理なの」となるべく冷静に言うと、不思議と男性も「あ、理屈じゃないんだ。それじゃあ、しかたないか」と回路を切り替えてくれることが多いようです。
 
 一般にビジネスの世界では、すべての選択に理由が求められます。「なんとなく」とか「理屈じゃないけど」がまかり通るのは一部のワンマン経営者のみ。ですから日ごろからビジネス脳になっていると、たとえ恋人相手でもつい、主張に理由を求めてしまいがちなのです。
 
 ですが、ビジネス相手じゃないどころから、他ならぬ恋人同士なのですからそこは超越してほしいもの。たとえば、仕事の打ち合わせに遅刻するのはいろいろな人に迷惑がかかり、デメリットも多いので、叱責されてしかるべきですが、デートの待ち合わせに遅刻した場合なら、「なぜ遅刻したのかね?」ではなく、「ごめんね」「・・・埋め合わせになんかおごってよ」で済まされていいでしょう。
 
 そして! 言うまでもなく、この姿勢はみなさん自身にも必要なこと。ついイライラと「なんでそういうことをするの?」と彼を問い詰めても納得の行く答えを得られることは少ないはず。「ひとしきりプリプリと怒ったら仲直り」という、ビジネスでは考えられないような淡泊さ・柔軟さが必要です。なんといっても恋人同士なのですから。
 
 ちなみに、「理屈じゃないから」と言ってもなお「意味が分からない」と聞く耳を持ってくれないような相手であれば、今後の関係をやっていくのは考えもの。さらに、一番厄介なのは相手も「理屈じゃなく、それは直せないんだ」と言ってきたとき。いわば、感覚対感覚、主義対主義のケンカになったとき、話はどこまでも平行線をたどるのですが、その解決方法はまた機会を改めて・・・。
  
 理屈じゃない主張は、相手の議論に乗っからず、「理屈じゃない」と宣言してしまう。ぜひ試してみてください!
 
 ちなみに、彼氏でもない相手(男友達や会社の同僚、仲良くなりかけている人)に多用すると、ウンザリされてしまいますので、ご注意を!

察しないカバー表


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