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小3娘に触発されて、バク転教室の体験へ行ったアラサー後輩女子
「しばまるさん、私もバク転教室の体験申し込んだんですよ」
「ん?……バク転……。え!?誰がやるん?」
「いや、私です」
********
以前、この記事の中で、娘がバク転のレッスンへ行った話を少し書いた。
小3娘は体操教室に通ってるのだが、そこでやっていた短期バク転レッスンへ何度か参加している。彼女は今年の目標はバク転ができるようになること、らしい。
そのバク転教室の話を、会社で仲良くしているアラサー後輩女子と雑談していた。
「動画見たいです~」という田村さん(仮名)にそれを見せると、「え~!すごい!ほぼできてるじゃないですか!良いな~!」とやたら盛り上がってくれていた。
そこから数日後に言われたのが、冒頭のセリフ。
アラサー女子である田村さんは、我が娘の動画を見てバク転がしたくなってしまった。高ぶり検索した結果、本当にバク転教室を見つけ出し体験予約をした、というのだ。
いや、そういや、やたら「良いな~」と言ってたな。ガチでやりたくなってたんかい。
「まじで!?めっちゃ良いやん!いや、まじおもろいな。最高やん」
「そうなんですよ。〇〇〇ちゃん(娘)に刺激を受けて」
キリっとした顔で話す田村さん。
「え~めっちゃ楽しみやな。行ったらどんなんやったか、教えてな!動画も見せてよ~」
「わかりました!1回でできるようになるかな~」
「いや、それはできんやろ」(即答)
彼女は別に体操経験者ではない。にも関わらず、体験のその1回でなんとか仕上げる気でいるようだ。
会社で同職種の女性社員は私と彼女だけで、しかも性格も似通っている部分が多く(あまり似てるな、という人に出会わないので珍しい)いつもコソコソ笑える話をして仲良くさせてもらってる。
そんな田村さん(アラサー)が我が娘のバク転練習動画を見て、バク転教室の体験を予約するとは。おもしろすぎるやろ。
「バク転ができる人生かできない人生なら、できる人生の方が良いなって思いまして」
「……いや、まじかっけーな」
私は娘のバク転をする姿を見ていて、私もやりたい、とは微塵も思わなかったので尊敬する。バク転ができる人生が良い、とかまじしびれるんですけど。どういうこと。
田村さんの続報を待つ。
********
この日に体験をする、と聞いていた日曜の翌日の月曜日。
「田村さん、バク転行ったん!?どうやった~?」
「いや~めっちゃ楽しかったですよ!なんか全身筋肉痛です」
「できるようになったん?」
「それが1回ではやっぱり無理でした……。コーチもめっちゃ詰めて教えてくれたんですけどね……」
「そうか……1回ではさすがに無理やったか……」
その後、興味津々で色々どうやったかを質問していくとおもしろ話がどんどん出てきた。
教室に行くとコーチに「え?あなたがやるの?」みたいな感じでキョロキョロされた
アンケートのバク転教室に来ようと思ったきっかけは?の欄に、『先輩のお子さんに刺激を受けて』と書いたけど、スルーされた。
どれくらいの期間でできるようになりたいですか?という質問のところに、『今日』と書いたらびっくりされたけど、色々すっ飛ばして教えてくれてまじ良い先生やった。
アドバイス通りにしていると「めっちゃ言われたことを頑張ってくれますね~素直って言われません?」て言ってもらえた。自己肯定感がアップした。
数々のエピソードを笑いながら聞く私。
田村さん、まじで最高や。
動画も見せてもらうと、「今日できるようになりたい」と言うだけあって、ひたすら補助を受けながら回っている。驚くほどにノンストップ。
にこやかにコーチと談笑しながら、バク転をし続ける姿がなんともシュール。それにしても、恐怖心はないようで、補助付きであればなんとなく回れている。すごい。
「通うことにしたん?」
「いや~それが、1回5,000円とかなんで……。一旦持ち帰って考えることにしたんですよ」
1ヵ月経っても「やりたい」と思っていたら、通うことにするらしい。その後は、いざバク転ができるようになった場合、どこで披露するのかという話でひとしきり盛り上がった。
会社でこんな気の合う後輩に出会えるなんて、なんたる幸運。
おもしろいし、聞き上手やし、私は田村さんが大好きなのだ。
最後に、田村さんがバク転教室に通うという話を娘にした時の反応が以下。
(娘は田村さんと仲良しだということを知っている)
「……え?会社の田村さんが?……バク転って誰がするん?」
田村さん本人がするんやで、と伝えると
「すごっ……!!!!!」
私と全く同じ反応で笑えた。
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小3の我が娘に触発されて、バク転の体験レッスンへ行くことにしたアラサー女子田村さん。
一生懸命頑張る姿は、世代を超えて伝わっていく。
彼女がバク転教室へ本入会するかどうかは、まだわからない。
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