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頭をめぐる、想いなど

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西澤伊織の今日、考えたこと
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#ライフスタイル

タバコと宗教

一般常識に則った場合、見えないものの力を信じる様な言及をする際、一般的には前置きが必要になってきます。 例えば「私はアカデミックな人間ですが、この様なご縁は本当に神の計らいだなと思いました」などの前半の部分です。何かの偶然を自分が勝手に神に感謝するのならば、「私はアカデミックだが」、は本来は不要です。それでもやはり人と話す際はその前置きは必要になります。どうしてでしょうか?これは「私はアカデミックという事実に裏付けられたものを対象とする仕事に携わる、物事の分析を極めて公平か

僕は箱の愛好家

先ほど会社の倉庫にいた時、会社のすべての持ち物が倉庫という箱の中に入っているなと思いました。今はスペースの関係上、外の駐車場に停めてある僕の所有する年代物の車もかつては同じ倉庫の中に長年保管されていました。 箱というのはおそらくもう、うんと昔に発明されたのだと思いますが、今に至るまであまり形を変えていません。デザインでたまに(バレンタインの時期など)ハート形とかの箱もありますが、基本的に箱といえば長方形です。ものを収納するにおいて、長方形の箱はおそらく合理性の究極を具現化し

listen vs listening (聞くことと聞いていること)

今週免許の更新で2時間の講習を受けに行ってきました。恐ろしくグッタリとした教室の空気の中で担当の方があおり運転など比較的最近の問題を刑罰の観点から解説していってくれるものなんですが、後ろの方の席で聴きながら、大勢の人が随分と時間を無駄にしていることに気がつきました。大体の人が2時間を長いと感じ、面倒と感じ、早く終わって欲しいと望んでいるんだろうなと。でも本当はそれってすごく勿体無いんですね。 僕は終始ノートを取ってみることにしました。講習が終わった頃、色々書き込んだノートは

お客様がいらっしゃる家

現代の日本の住宅から消えたのは客間だと言われています。スペースが自ずと限られる都会生活では致し方ないという実状もあるかも知れません。 ちなみに「百科事典が最も売れたのは日本に客間があった時代まで」と言われています。読むかどうかは別として、ドカッと立派な本を客間に飾る人たちが昔はいたわけです。どうしていたのか?それは当時の住宅の間取りに関係があると推察してゆくことが出来ます。 これまで近代日本の住宅のデザインは居住スペースである複数の和室に対し、洋室の客間一部屋でした。しか

自分の持ち物は自分の家来

ちょっと極端な語り口ですが僕の考えでは全ての持ち物は家来です。中世とちがうことは、中世では家来は人でした。現代社会で誰かを家来と呼べば怒られます。当たり前のことですね。 持ち物が「家来」とはどういうことか、説明します。 僕はこれまでも少しずつこのnoteで自分の愛用している大切な品々を紹介してきました。紛れもなく昔からもう何年も日々共にあらゆる作業をしてきた仲です。でも僕はこれらのものに愛着はあれど決して自分と対等だとも、自分より崇高だとも思いません。これらのものは全て僕

窓のそば、丁寧な自分

サンフランシスコを旅した際、道向かいの建物を見上げて道ゆく人が立ち止まったり、クスクス笑ったりしていたので、どうしたのかなと思って自分もそちらに目をやると、なんと全裸の人たちが窓辺で愛し合っていた。後にも先にもそれ一回だが、そんな場面に遭遇したことがある。 僕は現在、窓辺の背の高いデスクにコンピューターを置いて仕事をしている。この記事もちなみに同じ場所で書いている。高いデスクを利用している理由は、20代の初め、同じ仕事を座りっぱなしで長時間行ったために首や腰が痛くなってしま

キッチンをインスピレーションに

この冬は例年以上に仕事部屋のキッチンによく立っています。 以前はほとんど外食していましたが、特にこの1ヶ月ほどは、全く外で食べずにキッチンを活用しています。 コーヒーメーカー、フレンチプレスも大活躍です。 キッチンキャビネットにはお皿やカトラリー、調理器具も収納しているので、毎日三度の食事はこのキッチンを使います。 料理をしている間も考え事は続けられますが、食器や調理器具を手洗いしている時、色々なアイデアが浮かんできます。 食後に紅茶やコーヒーを淹れて一休みするのも